みなさんは「密封」と「密閉」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「密封」と「密閉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「密封」とは?
「密封」は「みっぷう」という読み方になります。
この「密封」とは「隙間なく封をすること」、もしくは「しっかりと封をすること」「厳封」「隙間のないようにぴったりと封をすること」という意味を指しています。
「密閉」とは?
「密閉」は「みっぺい」という読み方になります。
この「密閉」とは「容器の口や部屋の戸などを隙間がないようにぴったり閉じること」というような意味合いを持っている言葉です。
「密封」と「密閉」の違い
では、ここで「密封」と「密閉」の違いを見ていくことにいたしましょう。
どのような相違点が見られるのでしょうか?前述のように「密封」とは「隙間なく封をすること」「しっかりと封をすること」や「厳封」、あるいは「隙間のないようにぴったりと封をすること」という意味になります。
一方の「密閉」は「容器の口や部屋の戸などを隙間がないようにぴったり閉じること」になります。
整理すると、「密閉」は「隙間のないように閉めること」であり、「密封」は「ぴったりと封をすること」という意味になります。
このことから「密封」がより完全に閉められているニュアンスがあります。
別の観点での解釈を見ると、「密閉」は「固体の異物が入らないこと」、「密封」は「気体や微生物が入らないこと」というものもあり、やはり「密閉」の方が強い意味を持っていると言えるでしょう。
「密封」の例文
では、ここで「密封」の例文を見ていくことにしましょう。
具体的には以下のような文章が挙げられます。
・『容器に密封してしっかりと保存しておくと、半年間はキープすることができる』
・『このような密封状態は避けておかないと空気が淀んでしまい、大変なことになる』
「密封」の例文を見ていると、食品や新鮮なものを長期保存するために使われる言葉であることが分かります。
「密閉」の例文
続いて「密閉」の例文を見ていくことにいたしましょう。
この言葉は、どのように使われるのでしょうか?
・『冬の時期は換気の悪い密閉空間を改善するためのさまざまな設備が取り入れられています』
・『あの密閉された環境下でよくもまあ、あれだけ耐えることができたものだ。まさに奇跡としか言いようがないな』
「密閉」の例文では、新鮮な空気を取り込むための仕組みや逆に工事現場での劣悪な環境のようなシチュエーションが思い浮かんで来きます。
特にトンネル工事や地下工事などでは、「密閉」という言葉が重要なキーワードになってくるのではないでしょうか?
まとめ
ここまで「密封」と「密閉」の意味と違いについて説明してきました。
これらの言葉は日常生活でも使われますし、ビジネスの場面でも出てくるので、どのような場面で使うことができるかしっかりと確認しておきましょう。