「おとり広告」と「虚偽広告」の違いとは?分かりやすく解釈

「おとり広告」と「虚偽広告」の違い二語の違い

この記事では、「おとり広告」【おとりこうこく】と「虚偽広告」【きょぎこうこく】の違いを、分かりやすく説明していきます。

「おとり広告」とは?

顧客を集めて、物件を売るかのように見せかけて、本当は売る気がない物件を宣伝するのが「おとり広告」【おとりこうこく】です。

客寄せ用の物件はとてもいい好条件の内容が書かれており、見た人はつい買いたくなりますが、これはあくまでもおとりであり、売ることはありません。

実在しない物件を宣伝してみたり、すでに販売済みであったりと買えない家を販売する広告を出す行為は法律で禁止されています。

なかには、すでに人が所有している物件を売り出すなどかなり悪質な「おとり広告」も存在します。

「虚偽広告」とは?

実際にはそのような効果はないのに、嘘でも平気で人々に伝えるのが「虚偽広告」【きょぎこうこく】と言います。

この広告ではそのような効果があるとは立証されていないのに、あたかもあるような画像や言葉で消費者に伝えるわけです。

例えばダイエット食品であれば、たった数日でほっそり痩せたという人の写真を広告に載せますが、実際には何ヶ月もかけて痩せた人を撮ったものだったり、顔だけ写さずに違う人を首から下だけ写してあたかも痩せたと伝えるものは「虚偽広告」になります。

これらの広告は消費者を惑わし、誤解を与えるため違反すれば排除されます。

「おとり広告」と「虚偽広告」の違い

「おとり広告」はすでに成約済みであるにも関わず、連載した日の予定日から更新せず、そのまま載せるという悪質な手口が使われています。

買えない不動産物件であるのに、あたかも買えるよう宣伝するときに使われています。

一方の「虚偽広告」は商品の効果がまったくないのに、あたかもあるかのように宣伝して、消費者の購買意欲を刺激するときに使われている方法という違いがあります。

「おとり広告」の例文

・『かなり低い表示価格を掲示しているおとり広告を出すことがある』
相場よりもかなり低い販売価格である広告は怪しいので、購入する前に調査してもらった方がいいでしょう。

・『敷金や礼金が必要ないという条件が良すぎるのもおとり広告に見られる特徴だ』
築年数が浅い、駅から近い、間取りがいいのに資金や礼金が必要ない物件は「おとり広告」か注意する必要性があります。

「虚偽広告」の例文

・『高級バッグの素材は希少だと宣伝するが、安物の素材でできた粗悪なものは虚偽広告を疑う』
「虚偽広告」は商品の素材を偽り、あたかも高級品だと売り込んで買わせようとしますが、たいしていいものではないのに高値で売りつけるのは虚偽行為にあたります。

・『健康増進法では不正に食品の成分を表示するのは虚偽広告に当たる』
東京都では、虚偽誇大表示することは禁止しています。

まとめ

どちらも消費者を惑わし、誤解を与えるため禁止されている宣伝方法ですが、この方法で興味を引く業者が後を絶ちません。

景表法違反となる「おとり広告」や悪質な内容で人を惹きつける酷い「虚偽広告」なども見かけますので、騙されないよう日頃からどのようなものか内容を調べて、学んでおくといいでしょう。