「高度地区」と「高度利用地区」の違いとは?分かりやすく解釈

「高度地区」と「高度利用地区」の違い二語の違い

この記事では、「高度地区」「高度利用地区」の違いを分かりやすく説明していきます。

「高度地区」とは?

「高度地区」は、ビルのような高い建物を建ててもいいよというエリアですが、立てる際に条件を提示した地区です。

条件についてですが、簡単に言えば、最低の高さの制限と最高の高さの制限が設けてあり、これに違反してはいけませんというような条例が設けてあります。

ちなみにですが、「高度地区」は、建物の高さ制限を設定している地域ですが、防災のほか一つの建物の中に複合施設のようなものを作り出すことは別に行う必要性はありません。

なので、防災の規格が弱い建物の場合、「高度地区」で建物を作ることになるのです。

「高度利用地区」とは?

「高度利用地区」は、高度地区の高いビルを建てもよいという企画にプラスする形で建物をより高い建物にしたうえで、防災の規格を設けかつ一つの建物でいろいろなビジネスを展開することを第一としています。

というのも、「高度地区」は、言ってしまえば、少ない土地に建物を建てた場合、上に上に建物を建てて人が住むマンションにすれば、土地を有効活用できると判断したもので、それを強化したのが「高度利用地区」です。

「高度地区」と「高度利用地区」の違い

両者の違いは、建物を高く高くそびえ立つようにする際、防災の強化と施設をさらに有効活用させようと考えているか否かです。

「高度地区」は、言ってしまえば、建物を高くそびえたつようにすればそれでよく、防災についてはそれほど厳しくありません。

しかし、「高度利用地区」になると防災の強化が必要になり、かつ施設の有効活用というものも考える必要があります。

「高度地区」の例文

・『建てようとしたビルが防災能力不足で高度地区に認定された』
この例は、もともと「高度利用地区」に建物を建てようとしていたのですが、防災能力が低いということで却下されあえなく、「高度地区」に建物を建てた例です。

「高度利用地区」の例文

・『高度利用地区に商業施設を建てる』
この例は、高さ制限があり、土地を有効活用するために高いビルを建てて商業ビルを作るというものです。

しかも、「高度利用地区」は防災能力が必要で、絶対原則は、避難経路があるかないかでもあります。

まとめ

「高度地区」は、防災はあまり厳しくないと言われているのは、周辺地域とあまりビルが接してないことが挙げられており、より密集している「高度利用地区」は、防災が機能していないと非難すらできなくなるが故安全を考慮して防災に力を入れています。

しかも複合商業施設のようなものにおいては、安全がものすごく大事なので逃げることができないというのはあってはいけません。

しかし、「高度利用地区」は恩恵もありまして、防災に力を入れれば、周囲の環境をフルに利用できるとも言え、周辺の土地と利便を図ることができ、地域の地盤になることが可能です。

特に商業施設であれば、地域の地盤になればそこで買い物をしてもらう、もしくは、マンションの機能もあれば、住んでもらうこともできるというわけです。