この記事では、「合致」と「一致」の違いを分かりやすく説明していきます。
一見すると同じ言葉に見えるような、「合致」と「一致」という2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「合致」とは?
「合致」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「合致」は、「がっち」と読みます。
「合致」は、「ピッタリ合うこと。
一致すること」という意味があります。
何かがピッタリ合う場合、「合致」という言葉を使うことができます。
例えば、ある手段が、目的とピッタリ合うと考えられるとき、「手段が目的に合致する」という文章にすることができます。
また、映画を観終わった後で、恋人同士が、映画の論評をするかもしれません。
この時、二人の見解がピッタリ合ったと感じられた場合は、「映画について、二人の見解が合致する」などという文章を作ることができます。
このように、意見や見解など、やや抽象的なものがピッタリ合う場合に、「合致」という言葉を使うようにしましょう。
「一致」とは?
「一致」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「一致」は「いっち」と読みます。
「一致」は、「2つ以上のものがピッタリ一つになること。
食い違いなく同じであること」という意味があります。
例えば、夕食を食べに飲食店に行こうとするとき、二人とも中華が食べたいという意見を口にした場合は、「夕食は中華だと意見が一致した」などという文章にできます。
また、犯行現場に残された指紋と、逮捕された容疑者の指紋がピッタリ一つになった場合は、「現場に残された指紋と、容疑者の指紋が一致した」などという文章を作ることができます。
さらに、会議の席で多数決を取った時、会議の参加者全員が賛成をするという場合があります。
この場合は、「賛成の意見で、満場一致だった」などという文章にできます。
このように、何かがピッタリ一つになった場合、「一致」という言葉を使ってみましょう。
「合致」と「一致」の違い
「合致」と「一致」の違いを、分かりやすく解説します。
「合致」は、「ピッタリ合うこと。
一致すること」という意味があります。
一方「一致」は、「2つ以上のものがピッタリ一つになること。
食い違いなく同じであること」という意味があります。
このように、「合致」も「一致」も、ピッタリ合うことを意味するという共通点があります。
ただし、「一致」は具体的なもの、抽象的なものがピッタリ合うことを意味するのに対して、「合致」は意見や、見解など、抽象的なものだけがピッタリ合うことを意味するという違いがあります。
そのため、「指紋」という具体的なものの場合は、「指紋が一致する」は正しい文章ですが、「指紋が合致する」はおかしな文章と言えます。
まとめ
「合致」と「一致」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。