体調が万全ではないときは誰にでも起こることでしょう。
そのようなときは、「病気」ですか、それとも「怪我」しましたか。
この記事では、「病気」と「怪我」の違いを分かりやすく説明していきます。
「病気」とは?
肉体の生理的な働き、あるいは精神の働きに異常が起こり、不快や苦痛、悩みを感じ、通常の生活を営みにくくなる状態です。
やまい、疾病とも言います。
また、比喩的に悪い癖という意味もあります。
「怪我」とは?
不注意、不測の事態などのため、身体を傷つけることです。
また、その傷を意味します。
過失、失敗を表すこともあります。
「病気」と「怪我」の違い
「病気」と「怪我」の違いを、分かりやすく解説します。
「病気」と「怪我」は、両方とも身体が不調であることですが、なぜそうなったかという原因が違います。
「病気」は体内から発生するものが原因で、老化やウイルス、遺伝子などにより起こります。
「怪我」は体外で起こったことが原因で外力によってうけた傷です。
血が出ているなど、見た目では分からないような、骨折や臓器損傷なども含みます。
しかし、精神の病は外的要因が含まれていても「病気」と呼ばれることが多いでしょう。
「病気」の例文
「病気」の例文を紹介していきます。
・『私は吐き気が続く病気だったため、仕事を休みました』
吐き気が続くような病気はウイルス性である可能性が高いでしょう。
外的要因である「怪我」になることはまず難しくなります。
・『あなたのすぐ物をため込む癖は病気ですね』
悪い癖のことを「病気」と言うこともあります。
「怪我」は使えません。
・『彼は悲惨な体験によりPTSDという病気を患いました』
PTSDは心的外傷後ストレス障害の略になります。
外傷ということで、外的要因が強いですが、「病気」と呼ばれることが多くなります。
「怪我」の例文
「怪我」の例文を紹介していきます。
・『私は昨日学校の階段から落ちて怪我しました』
捻挫や骨折など、体の外側から力がかかったことにより、不調になったときは「怪我」になります。
「病気」とは言えません。
・『あなたが道を間違えたおかげで景色を楽しめました、怪我の功名です』
功名とは手柄を立てて、名誉を手に入れることです。
「怪我」は過失という意味もあるため、怪我の功名とは、失敗だと思っていたものが偶然にも良い結果になることを意味します。
「病気」には言い換えられません。
・『彼はヘルニアですが、病気なのか、怪我なのか分からないそうです』
ヘルニアは加齢が原因でなることもありますが、重い荷物を持つ職業など外的要因で起こる可能性もあります。
加齢の場合は「病気」、外的要因の場合は「怪我」になります。
まとめ
「病気」と「怪我」は両方とも体の不調という意味では同じですが、原因が違います。
「病気」は体の内部から発生したもの、「怪我」は体の外で起こったことが原因で引き起こされるものです。
精神的な不調に関しては外的要因であっても「病気」と言います。
「病気」も「怪我」も健康体ではないため、自由に動けず、できれば関わりたくないものです。
かと言って恐れ過ぎていると何も行動できません。
「病気」や「怪我」にならないように気をつけつつ、充実した日々を過ごせるようにしましょう。