この記事では、「売上原価」と「減価償却費」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「売上原価」とは?
「売上原価」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「売上原価」は、「うりあげげんか」と読みます。
「売上原価」は、「商品の売上高に対応する仕入原価、または製品の製造原価」という意味があります。
例えば、セレクトショップ経営者なら、アパレル商品の売上高に対応する、仕入れ原価のことを「売上原価」と呼ぶことになります。
1万円の売り上げに対して、1000円の仕入れ原価だった場合は、「アパレル商品Aの、売上原価は1000円だ」などという文章を作ることができます。
また、家電メーカーの場合なら、テレビの売上高30万円に対して、製造原価が10万円だった場合は、「テレビの売上高、30万円に対して、製造原価は10万円だ」などという文章にできます。
「減価償却費」とは?
「減価償却費」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「減価償却費」は「げんかしょうきゃくひ」と読みます。
「減価償却費」は、「事業用に取得した建物、機械、備品などの固定資産の取得原価を、耐用年数にわたって、徐々に費用として計上するため、所定の計算方法によって、各会計期間に配分した費用」という意味があります。
例えば、パソコンの場合、耐用年数が、4年とされています。
これは、ソフトウェアのバージョンアップが、4年に一度程度あるためとされています。
仮に20万円でパソコンを購入した場合は、耐用年数の4年で割り、「減価償却費は、毎年5万円」となります。
そのため、減価償却費5万円を、4年間にわたって費用として計上することができます。
同じように、オフィスに置くコピー機の場合は、耐用年数が5年とされているため、20万円で購入した場合は、「減価償却費は、毎年4万円」となり、5年間にわたって経費として計上することができます。
「売上原価」と「減価償却費」の違い
「売上原価」と「減価償却費」の違いを、分かりやすく解説します。
「売上原価」は、「商品の売上高に対応する仕入原価、または製品の製造原価」という意味があります。
一方で、「減価償却費」は、「事業用に取得した建物、機械、備品などの固定資産の取得原価を、耐用年数にわたって、徐々に費用として計上するため、所定の計算方法によって、各会計期間に配分した費用」という意味があります。
このように、「売上原価」は、「売上高に対する仕入原価、製造原価」という意味があるのに対して、「減価償却費」は、「固定資産の取得原価を、耐用年数で割り、費用として計上すること」を意味するという違いがあります。
まとめ
「売上原価」と「減価償却費」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、確定申告の際に役立てることができそうです。