この記事では、「粕漬け」と「奈良漬」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「粕漬け」とは?
「粕漬け」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「粕漬け」は、「かすづけ」と読みます。
「粕漬け」は、「肉や魚、野菜などを酒粕に漬けること。
その漬物」という意味があります。
ちなみに、「酒粕(さけかす)」には、「もろみから清酒を絞った後のかす」という意味があります。
「粕漬け」は、この「酒粕」を使って漬物を作ること、またその漬物のことを指す言葉にあります。
代表的なものに、魚の「粕漬け」があり、鮭やキンメダイ、銀鱈や銀睦、さわらたらこ、数の子などを酒粕で漬けることで、よりうま味が出て、味に深みが出るとされています。
そのため、普通に焼き魚を食べるより、「粕漬け」にした魚を焼いて食べる方が好きという人の多く、「私は、焼き魚より、粕漬けを焼いたものを好む」などという文章にできます。
また、野菜を酒粕で漬ける「粕漬け」では、あらゆる野菜を漬けることができますが、特にシロウリやナスなどを酒粕で漬けた、「奈良漬」は、奈良の名産品として人気があります。
「奈良漬」とは?
「奈良漬」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「奈良漬」は「ならづけ」と読みます。
「奈良漬」は、「シロウリを中心に、ナスやキュウリなどを酒粕に漬けたもの」という意味があります。
奈良の漢方医・糸屋宗仙が、16世紀初頭に創製したとされています。
見た目は黒ずんでいて、酒粕の風味が、野菜の深い味わいを生んでいるため、人気があります。
奈良旅行のお土産として、「奈良漬」を購入する人も多く、「奈良漬は、奈良旅行の土産の定番の一つ」という文章を作ることができます。
「粕漬け」と「奈良漬」の違い
「粕漬け」と「奈良漬」の違いを、分かりやすく解説します。
「粕漬け」は、「肉や魚、野菜などを酒粕に漬けること。
その漬物」という意味があります。
一方で「奈良漬」は、「シロウリを中心に、ナスやキュウリなどを酒粕に漬けたもの」という意味があります。
どちらも、酒粕を使った作る料理という共通の意味があります。
ただし「粕漬け」は、いろいろなものを酒粕で漬ける料理を意味するため、シロウリなどを漬ける「奈良漬」も含まれることになります。
そのため、「奈良漬」は、「粕漬け」の一つと言うことができ、逆に、「粕漬け」の中に、「奈良漬」は含まれると言うこともできます。
このように、酒粕で漬けこむもの全般を「粕漬け」と呼ぶのに対して、奈良で作られる、シロウリなどの野菜を酒粕で漬けたものを「奈良漬」と呼ぶという違いがあります。
まとめ
「粕漬け」と「奈良漬」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。