この記事では、「お互い」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「お互い」という言葉の意味
「木の枠を交差させて組んだ縄巻き機」の象形から成り立つ「互」という語は、「関係している2つのもの」を意味する「たがい」から「互」という漢字が生まれました。
本来は「違い(たがい)」と同意の語である「互い」という言葉は、自分と相手がそれぞれ持っている独立性や相違性を強調した言葉で、双方の類似性や協調性などを指しているわけではありません。
「お互い」という言葉の1つ目の意味は、「相対する関係にある両者」です。
2つ目は「2つのものが相対する関係にある」さまを表す意味合いで使われています。
「お互い」の類語や言い換え
「お互い」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
『双方(そうほう)』
「関係している2つのもの」や「あちらとこちら」などを表す言葉で、主に人に対して使われることが多い表現になります。
・『両人(りょうにん)』
「2人の人」を表す言葉ですが、2人で1対の関係や、他方から見て1組に見える間柄、また相対している間柄の2人などを指して使われる言葉です。
・『二者(にしゃ)』
「2つのもの」や「両者」などを表す言葉で、「2つあるうちの、どちらか一方を選ぶこと」は「二者択一(にしゃたくいつ)」という四字熟語で表現します。
・『両方(りょうほう)』
「2つの方向や方面」などを表す言葉で、基本的には2つのものや方角などを指して使われる言葉です。
「お互い」の類義語
「お互い」の類義語は以下の通りになります。
・『どちらも』
「いずれも」や「両方とも」などを表す言葉で、2つある内の一方ではなく、2つとも同じ様子や状態であるさまを示す表現になります。
・『相互(そうご)』 「あるひとつの物事に関する両方の立場」や「両方が同じことをし合う」さまなどを表す言葉で、 相対する2つの関係が結び付き合っている様子を示す表現になります。
・『共通(きょうつう)』
「完全に同じではないものの、大変似通っている」さまや「複数の人や物にいずれにも当てはまる」様子などを表す言葉で、文字どおり「共に」「通っている=持っている」状態を指して使われる文言です。
・『各々(おのおの)』
「それぞれ」や「めいめい」などを表す言葉で、集合体や集団などを構成するひとつひとつを指して使われる文言です。
・『銘々(めいめい)』
「めんめん(面面)」が音変化した文言で、「ひとりひとり」を表す言葉になります。
まとめ
今回は「お互い」という言葉について紹介しました。
「お互い」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。