この記事では、「息子」と「せがれ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「息子」とは?
「息子」(むすこ)とは、「男性の子供」を意味している言葉です。
「息子」という場合には、「血縁関係のある男性の子供」と「血縁関係のない養子の男性の子供」の両方を指すケースがあります。
「息子」は血のつながりや親族関係を問わずに使える言葉なのです。
「息子」は特別な意味を込めずに「男の子供」の意味で使える言葉です。
ただし、父親が「息子」というときには「親子関係のつながりの強さ・父から子への期待感」を含意していることがあります。
「せがれ」とは?
「せがれ」とは、「男性の子供・息子」を意味している謙譲語です。
「せがれ」は漢字で表記すると「倅・悴」になります。
「せがれ」という言葉は古語では「女性の子供」にも用いていましたが、現在では「男性の子供」だけに用いる言葉になっています。
「せがれ」は、「自分の息子」を謙遜してへりくだっていうときに使用する言葉です。
また「せがれ」は、「他人の子供(息子)を軽んじて言及する場合」にも使われることのある言葉です。
「息子」と「せがれ」の違い
「息子」と「せがれ」の意味の違いを、分かりやすく解説します。
「息子」と「せがれ」の意味の違いは、「息子」は「男性の子供一般」を指し示すニュートラルな言葉であるということです。
「息子」という言葉には、「尊敬」の意味も「謙譲(へりくだり)」の意味もありません。
一方で、「せがれ」という言葉は「その男性の子供・息子をへりくだっていう謙譲語」になっているという違いがあります。
「せがれ」は「親愛の情・親子の距離感の近さ」も示唆しますが、「他者に対して自分の息子をへりくだる謙譲の含意」が強くなっている点が異なっています。
「息子・息子さん」は他人の子供に使っても特別な含意はありませんが、「せがれ」は他人の子供に使うと「親しみ・揶揄・軽視」のニュアンスが出ます。
「息子」の例文
・『私の息子が外資系金融に就職してロンドンに赴任しました』
・『息子が自立して家を出たので私はセカンドライフをエンジョイしようと思います』
「せがれ」の例文
・『うちのせがれが人様に迷惑をかけてばかりで申し訳ない気持ちでいっぱいです』
・『せがれが大きくなって一緒に家業の機械工場を手伝ってくれるのであれば嬉しいです』
まとめ
この記事では、「息子」と「せがれ」の意味の違いを詳しく解説しましたがいかがでしたか「息子」と「せがれ」の意味の違いや例文を知りたいときはチェックしてください。