「しっかり聞く」とは具体的にどういった意味で使われる言葉で他の言い方だと何と言い換えられるのでしょうか。
今回は、「しっかり聞く」の類語と言い換えについて解説します。
「しっかり聞く」の意味
「しっかり聞く」とは、「人が話す内容をきちんと理解できるよう確実に聴覚で認識すること」を意味する言葉です。
「しっかり聞く」の「しっかり」は物事の程度を表す時に使う言葉で、もろさやゆるみがない固くて安定している様子や不安なところがない信頼できる確かさといった意味合いを持ちます。
「しっかり聞く」のように動作に対して用いる場合は動作があやふやではなく確実であることを示す表現です。
「聞く」とは耳を使い聴覚で感じ取ることを表す言葉なので「しっかり聞く」は「聞き漏らしや聞き間違いが無いように確実に聞くこと」という意味になります。
「しっかり聞く」の敬語やビジネスでの言い換え
・『傾聴する(けいちょうする)』
「内容を聞き漏らさないよう熱心に耳を傾けること」を意味する言葉です。
熱を入れて聞く様子に対して用いる表現です。
相手の話を評価したり善悪で判断したりせず話している内容をそのまま受け入れる素直に聞く態度を表します。
・『静聴する(せいちょうする)』
「話したり物音を立てたりすることなく静かに聞くこと」を意味します。
話している途中に音を立てると邪魔になってしまうため余計なの音を立てないよう注意しながら集中して聞くさまを表します。
・『謹聴する(きんちょうする)』
「つつしんで聞くこと」を指します。
話してくれる相手に対し敬意を払いありがたい話として耳を傾けるさまに対して用いられる表現です。
「しっかり聞く」の俗語や簡単な言い替え
・『耳を澄ます(みみをすます)』
「聞くために聴覚に集中すること」を表します。
遠くの音や小さな音をきき漏らさないよう特に聴力に集中して音を聞き取ろうとする様子を表します。
話している内容よりも音そのものを耳で拾おうとする行為に対して使う表現です。
・『耳をダンボにする』
「耳を大きくするかのように興味深く話を聞くこと」を意味します。
ディズニーアニメに登場する子象の「ダンボ」のような大きな耳になっているかのように興味津々で一言も聞き漏らさないつもりで熱心に耳を傾ける様子を表す俗語です。
まとめ
「しっかり聞く」は日常的にもよく行われる動作なので類語や言い換えもいろいろあります。
場面や状況に合わせて適切な表現を使い分けましょう。