この記事では、「共に」と「同時」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「共に」とは?
2人が一緒に行動することを「共に」【ともに】といいます。
同時に仕事して、いい結果を出す方向で物事を進めていくのです。
相手と手を取り合って同じ作業をこなし、質が良い物を作り上げようと考えて協力し合い完成させます。
使い方としては、「彼と共に生きる」といかに固い決心で挑む気持ちを伝えるのです。
また、「共に複数の料理を大皿に盛って出す」といえば違うものを魅力的に盛り付けます。
「同時」とは?
今まさに行動を共にすることを「同時」【どうじ】といいます。
「学生は同時に本を広げた」と多くの人が一斉に同じ行動したと分かるのです。
また、「同時に電車は到着した」と右と左の路線を走る乗り物の動きを伝えます。
また、同じ年代の人がまったく考え方が似ていると伝えたり、時代を共に歩くという意味で使える言葉です。
このように、時を同じくして行動する人、乗り物といったものが動く様を表します。
「共に」と「同時」の違い
ここでは「共に」と「同時」の違いを、分かりやすく解説します。
学生が同じ場所に泊まる行為を「共に」といいます。
他にも前に述べた内容に関連するときは「共に減少傾向にある」と伝えたり、1人だけではなく、周りも一斉に機能する必要性がある状況でも使うのです。
もう一方の「同時」は同じ時間帯に多くの人が一斉に行動する、乗り物が到着したことを伝えられます。
「共に」は人間の協力し合う気持ちを表しますが、「同時」は乗り物やテロ、病気といったところに幅広く使える言葉です。
「共に」の例文
・『教師と共に運動会に参加する体操は緊張した』
・『杉の増加と共に花粉症になる人も増える傾向が見られる』
「同時」の例文
・『同時多発テロが起きる可能性が高いので、機動隊が動いた』
・『学校の校門に生徒が乗った車が3台同時に到着した』
まとめ
意味が似たように使われていますが、状況により使い方の違いが見られます。
どういったものを対象としているかに注目して、使い方を比較してみるのも良い学びとなるでしょう。