「しっかり」とは何を表す言葉で他の言い方だとどのように言い換えられるのでしょうか。
今回は、「しっかり」の類語と言い換えについて解説します。
「しっかり」の意味
「しっかり」とは、「確かであるさま」を表す言葉です。
物事が揺るぎなく確かである様子を表します。
硬さや丈夫さなど物理的な意味での確かさのほか考えや気持ちなど人の内面が確かなさまに対しても用いられる表現です。
物事の調子が悪かったり欠けていたりするとしっかりしないことから転じて「十分である」「整っている」「調子が上向いている」など、おかしなところがなく頼もしさが感じられる様子に対しても使われます。
「しっかり」の敬語やビジネスでの言い換え
・『きっちり』
「変なところやおかしな様子がなく整っている」という意味で使う言葉です。
乱れたところがない正確な状態を肯定的に表す言葉で、隅々までよく気が付く人柄やあてにできる頼もしさなどの表現でも使われます。
ビジネス用語としては特に金銭的な正確さを指す意味で使います。
・『明らか』
「分かりにくいところがなく明確な様子」を指す言葉です。
絵や文字が確かに見えるなど物事に不明瞭さがないことを表す意味で使います。
・『疑いを差し挟む余地がない』
「正しさがはっきりとしていて疑わしいところが一切ない」という意味で使われる言葉です。
物事を確認するときや見定める時などに使う表現で、あえて疑念を持とうとしてもどこにもその隙が見当たらないほど正しく確かである様子を表します。
「しっかり」の類語や言い換え
・『丈夫(じょうぶ)』
「耐久性に優れちょっとやそっとのことでは傷つかず壊れないこと」を意味する言葉です。
「構造がしっかりしている」など物体の堅牢さを表す「しっかり」と意味が近い言葉です。
・『頼もしい』
「心強さが感じられ安心を得られること」を意味します。
「しっかりした女性」など精神的な力強さを表す意味での「しっかり」とよく似た意味を持つ言葉です。
・『抜かりない(ぬかりない)』
「見逃しや見落としがなく上手にやること」を意味する言葉です。
どんなことがあろうとも準備不足にならない手際の良さや備えの周到さを表します。
「取り分はしっかり確保した」など金銭的な意味での確かさを表す「しっかり」と同じニュアンスの言葉です。
まとめ
「しっかり」はさまざまな物事の確かさを表す言葉で使い方は多彩です。
それぞれの意味にふさわしい言い換えの言葉があるので憶えておきましょう。