この記事では、「お手数」と「恐縮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お手数」とは?
「手数」に「お」をつけて、敬意を表す言い方にしたものです。
「手数」には、他人のためにかける時間や労力という意味があります。
「手数」は名詞で、名詞に「お」をつけると尊敬の意を示す表現になります。
「お手数」は頼み事をする際に使われることが多いです。
何かを頼まれる側は、それをするために時間や労力を使います。
他にもやるべき事柄がある中、頼んだ事柄をしてもらうために、わざわざ時間や労力をかけてもらうことになるのです。
それに対して「申し訳ない」という気持ちを込めて、「お手数をおかけして申し訳ありません」といった使い方がされます。
こういった一言があると、相手の気持ちに配慮をしているように感じられます。
「恐縮」とは?
相手に迷惑をかけたり、相手から好意を受けたりして、申し訳なく思うことです。
たとえば、本来ならば自分から連絡をすべきなのに、相手の方から連絡をしてきてくれたとします。
連絡をするという面倒をかけています。
面倒をかけたのに一言もないと、相手は不快になることがあります。
そういったときに、申し訳ないという気持ちを込めて、「恐縮です」という言葉を使います。
自分にとって望ましい事柄をしてもらったときは、好意を受けて申し訳なく思うことを表していることになります。
たとえば、自分のためにコーヒーを淹れてくれたといったことです。
このようなときは「恐縮」ではなく、感謝を伝えるために「ありがとうございます」と述べた方がよいでしょう。
「お手数」と「恐縮」の違い
「お手数」と「恐縮」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は他人のために時間や労力をかけること、後者は申し訳なく思うことです。
それぞれ意味が異なります。
「お手数をおかけして恐縮です」という使われ方をすることがあります。
この場合は、「時間や労力を使わせて迷惑をかけて申し訳ない」という意味になります。
まとめ
「お手数」は他人のためにかける時間や労力、「恐縮」は申し訳なく思うことと、それぞれ意味が違います。