この記事では、「もやもや」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「もやもや」という言葉の意味
元々は、靄(もや)が立ちこめた状態により周囲をはっきり見渡すことができない状態を言い表している擬態表現として使われていた「もやもや」という言葉は、この先の事態などが見通せないことによる不安感や、悩みやわだかまりなどに囚われてすっきりしない状態などの不安定な精神状態を表現する意味合いで使われてきました。
「もやもや」という言葉の1つ目の意味は、「もやが立ちこめたように、姿や形がぼんやりしている」です。
2つ目は「物事がはっきりしていない」さまや「心にわだかまりがある」様子などを表す意味合いで使われています。
「もやもや」の類語や言い換え
「もやもや」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『忸怩(じくじ)たる思い』
「自ら恥じ入る気持ちに駆られる」さまや「自分の言動を恥じる」様子などを意味する言葉で、自分が起こした過去の行動により招いた、現在の結果に対しての反省の意を表す言葉です。
・『やるせない』
「思いを晴らす方法がない」さまを表す言葉で、憂いや悲しみなどを紛らわせたくても、その思いを晴らすすべがない状態を指して使われる表現です。
・『わだかまり』
「心の中に引っかかっているすっきりしない感情」を表す言葉で、主に心の中でこだわりとして持っている重苦しくて嫌な気分を表す文言になります。
・『判然(はんぜん)としない』
「はっきりしていないため、理解しにくい」さまを表す言葉で、明瞭でない事柄や、明らかでない事象などを指して使われる言葉です。
「もやもや」の類義語
「もやもや」の類義語は以下の通りになります。
・『悶々(もんもん)とする』
自らが悩んでいる様子を外に出さずに、自身の心の中だけで悩みや葛藤を抱えている際に使われる言葉で、「思い悩む」や「もだえ苦しむ」などと言う意味を持っています。
・『くすぶる』
「ついている火が炎を上げずに、煙ばかり出している」さまを表し、転じて「閉じこもって陰気に過ごす」さまや「身なりなどが小汚くすすけている」様子などを表す言葉です。
・『後味(あとあじ)の悪い』
「食べた後に口の中に残る味」を意味する言葉で、転じて「事が終わった後に不快感や遺憾などの良くない印象が残る」さまを表しています。
・『欲情(よくじょう)』
「異性の肉体を欲する」さまを表す言葉で、狂うほどに激しく異性を欲する様子を表しています。
まとめ
今回は「もやもや」という言葉について紹介しました。
「もやもや」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。