「とんでもございません」とは?言い換えを徹底解釈

「とんでもございません」とは?言い換え

かしこまったシーンでしばしば使われる「とんでもございません」という表現について解説していきます。

「とんでもございません」の意味

「とんでもございません」「とんでもない」の丁寧表現です。

私たちが「とんでもない」と言う場合には、会話している相手の発言や行動に対して、「信じられない」「論外だ」「大変だ」と否定的な感情を持っている時です。

ところが「とんでもございません」と丁寧な表現をする時には、相手への謙遜の意味が強くなります。

例えば「あなたのご子息は優秀ですね」と褒められて、「とんでもございません」と返答するのは珍しくありません。

特に謙遜が大切な日本社会では「とんでもございません」は大切な表現のひとつと言えます。

「とんでもございません」の敬語やビジネスでの言い換え

・『恐縮です』
これは相手の親切や厚意に対して「身のすくむ思いです」との感情を伝える表現です。

「とんでもございません」よりも少々堅い表現になります。

・『恐れ入ります』
相手に何かを頼む時に使われる言葉ですが、謙遜しながら感謝を伝える時にも使えます。

ビジネス相手などに「そのように褒めて頂けて嬉しいです」との気持ちをへりくだって伝える表現です。

・『光栄です』
「名誉に感じる」「誇りに思う」を表現する言葉です。

日本人は謙遜が好きですが、謙遜が過ぎると相手が窮屈に感じることもあります。

賞賛された時に「とんでもございません」より「光栄です」の方がポジティブな響きがあります。

「とんでもございません」の俗語や簡単な言い替え

・『とんでもない』
「とんでもございません」「とんでもない」の丁寧な表現なので、親しい間柄では「とんでもない」と使います。

しかし「とんでもない奴だ」などのように、否定的な意味もあります。

・『そんなことないよ』
誰かから褒められた時に素直に「ありがとう」と言う人もいますが、「そんなことないよ」とやんわりと否定して謙遜するケースがよくあります。

・『大したことないよ』
他人から感謝された時や、何かを褒められた時に「大したことないよ」と返答するのが一般的です。

まとめ

「とんでもございません」はビジネスシーンやかしこまったシーンでよく耳にする表現です。

他にも「身に余るお言葉です」「恐れ入ります」など、謙譲することで相手への敬意を表す表現があります。

このような色々な表現をきちんと使い分けられるようにしておきましょう。