この記事では、「思い出す」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「思い出す」という言葉の意味
「ある物事について考えをもつこと」を表す「思い」という語と、「内から外に移す」という意味を持つ「出す」という語を組み合わせた「思い出す」という言葉は、あることがきっかけで遠い昔に起こったできごとが心に甦ってくる様子や、すでに忘れていた記憶にないことなどがふと心に浮かんでくるさまを表す言葉です。
「思い出す」という言葉の1つ目の意味は、「過去のことや忘れていたことなどを心に思い浮かべる」です。
2つ目は「ある物事を心によみがえらせる」さまや「思いはじめる」様子などを意味しています。
「思い出す」の類語や言い換え
「思い出す」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『脳裏(のうり)に浮かぶ』
「考えやアイディアなどが頭の中に現れる」さまや「連想したり閃(ひらめ)いたりする」様子などを表す文言で、問題や障害などが起きた際にいい案などが頭にぱっと思い浮かぶ状態を表しています。
・『糸をたぐる』
元々は「両手で代わる代わる糸を引いて手元へ引き寄せる」さまを表す言葉で、転じて「思い起こす」や「記憶をたどる」などの意味合いで使われています。
・『頭をよぎる』
「考えや懸念などが頭の中で少しずつおおきくなっていく」様子を表し、なんらかの感情が頭にふっと浮かぶさまを意味する言葉ですが、基本的には心配していることや起こってほしくないことなどを対象とした文言です。
・『閃(ひらめ)く』
「一瞬するどく光る」さまや「火や旗などがひらひらと揺れ動く」様子などを表す言葉で、転じて「瞬間的に良い考えが思い浮かぶ」際に用いられる言葉です。
「思い出す」の類義語
「思い出す」の類義語は以下の通りになります。
・『想起(そうき)』
「ある事を想い起こす」さまや「以前に起こった事を思い出す」様子などを表す言葉で、自分が過去に経験してきたできごとなどを自ら思い起こす際に用いられる文言です。
・『彷彿(ほうふつ)させる』
「目に見えていない物がはっきりと脳裏に浮かぶ」さまや「おのずから何かを連想させる」様子などを示す言葉で、「彷彿とさせる」と表記されることもあります。
・『偲ぶ(しのぶ)』
すでに過ぎ去った事柄や遠く離れている人などを懐かしい気持ちで思い出す表現で、「心惹かれて、思いをめぐらす」さまや「過去の人や物などの美しさに感心する」様子などを表す文言です。
・『蘇る(よみがえる)』
「一度死亡した人が、息を吹き返す」さまを表し、転じて「いったん失われたものが、再び力や命を取りもどす」様子を示す表現になります。
まとめ
今回は「思い出す」という言葉について紹介しました。
「思い出す」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。