この記事では、「重なる」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「重なる」という言葉の意味
上部に位置する「人が立っている」象形と、下部にある「重い袋の両端を結んだ」象形から成り立つ「重」という語は、人が重い袋を持って耐える様子から「おもい」という意味の「重」という漢字が誕生しました。
「重なる」という言葉は、「おもい」という意味の「重」に「ものが新たに現れる」という意の「成る/為る」を組み合わせて、物の上にさらに物が乗ったり、物事が同時に起こった際に用いられる表現になります。
「重なる」という言葉の1つ目の意味は、「幾重(いくえ)にも層をなす」です。
2つ目は「同じ事が繰り返し起こる」や「複数の事柄が一緒になる」などという意味合いで使われています。
「重なる」の類語や言い換え
「重なる」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『かち合う』
物や人などが物理的にぶつかり合うことを示す言葉で、「悪いタイミングで2つのものが同時に発生する様子」を表す表現になります。
・『加わる』
「あるものに別のものが足される」さまを表す言葉で、元々あるものにさらに他のものをつけ足したり、後からあることに参加する際に用いられる文言です。
・『積もる』
「物が次々に重なって高くなる」さまや「(物理的な物以外の目に見えない物が)溜まって大きくなる」様子などを表し、時間の経過と共に増えていく事や物などを指して用いられる言葉です。
・『度々(たびたび)』
ある行いや事象などが一回限りではなく、何度も同じことが繰り返し行われるさまを表し、「幾度も」や「何回も」などと言う意味合いで使われる表現になります。
「重なる」の類義語
「重なる」の類義語は以下の通りになります。
・『合わさる』
「複数の物がぴったりと合う状態」を表し、物同士がすきまのない状態になったり、異なる複数の物が調和して一つになる際に用いられる文言です。
・『重ね重ね(かさねがさね)』
「同じことが繰り返される」さまや「念入りに相手に頼み込む」様子などを表す言葉で、自らの心情や想いなどの深さを相手に伝える際に使われる表現になります。
・『継ぎ足す(つぎたす)』
文字どおり「継いで足す」さまや「後から増して補う」様子などを表す言葉で、複数の物事をつづけていく際に用いられる文言です。
・『ダブルブッキング』
元々は飛行機や新幹線などの座席や、ホテルの客室などにおける二重予約を表す言葉でしたが、転じて「仕事やプライベートの約束などが重複してしまった」際に使われる表現になります。
まとめ
今回は「重なる」という言葉について紹介しました。
「重なる」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。