この記事では、「集中」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「集中」という言葉の意味
「あつまる」や「あつめたもの」などを表す「集」という語と、「内部」や「真ん中」などを表す「中」という語を組み合わせた「集中(しゅうちゅう)」という言葉は、文字どおり「何かを中に集める」さまや「真ん中に意識を向ける」様子などを表し、目に見えるもの以外にも、精神や気持ちなどを対象に使用される表現でもあります。
「集中」という言葉の1つ目の意味は、「ある事柄や物事などを1か所に集める」です。
2つ目は「意識を特定の物事に傾ける」さまや「いっぺんに多くのことが行われる」様子などを示す意味合いで使われています。
「集中」の類語や言い換え
「集中」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『専念(せんねん)』
「特定の事柄や物事などに集中して取り組む」さまや「一つのことだけに熱中する」様子などを表し、仏教用語では「一心に仏さまを念ずる」意味合いで用いられる表現です。
・『一心不乱(いっしんふらん)』
特定のことに気持ちを傾けて他のことには心を奪われない様子を表す四字熟語で、ただひとつの目的や目標などに意識を向けて、そのほかのことには一切気を取られないさまを示す表現です。
・『傾注(けいちゅう)』
「精神や想いなどを一つの事に集中する」さまや「たった一つのことに熱中する」様子などを表す言葉で、精神力や持っている技術、知識などを一心に傾けて事に当たる際に用いられる表現になります。
・『一辺倒(いっぺんとう)』
特定の方針や方向などに傾倒(けいとう)して、他に気を配らないさまを表し、「一方にだけ偏る」状態や「特定の対象のみに心を傾ける」様子などを示す文言です。
「集中」の類義語
「集中」の類義語は以下の通りになります。
・『矢継ぎ早(やつぎばや)』
元々は矢を続けて射ることができる手技の早いさまを表す言葉で、「続けざまに早く行う」様子や「連続して素早く物事を行う」さまなどを示しています。
・『途切れることなく』
「物事が途中で切れることなく長く続く」さまや「ある事柄が続けて起こる」様子などを表し、前述した事柄がその後にも引き続き発生する様子を指して使われる文言です。
・『一気呵成(いっきかせい)』
「ひと息に文章を完成させる」さまや「物事を中断せずに、いっぺんに仕上げる」様子などを表す言葉で、途中で休むことなく大急ぎで物事を成し遂げたり、突貫工事(とっかんこうじ)などの際に用いられる表現になります。
・『間断(かんだん)なく』
「一時も途切れない」さまや「絶え間なく続く」様子などを示す言葉で、一時的に途切れたり、途中で止まったりすることなく続いていく状態を示す言葉になります。
まとめ
今回は「集中」という言葉について紹介しました。
「集中」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。