この記事では、「灯明」と「燈明」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「灯明」とは?
仏壇の前に置いて使う灯りを「灯明」【とうみょう】といいます。
専用の灯明皿を神前に献じるのは、仏様の智慧【ちえ】が灯りとなって人に物事がどのようにして成り立っているかを考える象徴になるのです。
ほのかな灯りを目にすると今まで見えてこなかった真理の奥をどのようになっているか見る力を養えます。
また、暗闇を明るくするその様は人間が持つ愚かな考えや迷いを消し去り、仏様が消し去ってくれる灯りとしても用いられるのです。
「燈明」とは?
供養に使われている「燈明」【とうみょう】は神仏を敬い、智慧の光として使われています。
闇をさ迷う人間の心を表すように、灯りにより救い出されるのです。
仏教においては人間の愚かな邪念や考えを拭い、知恵をもたらす灯りとなります。
使用するものとしては、熱さに強い皿に油を入れて、紐を浸して点火するのです。
また、寺で住職に法要してもらうときはろうそく代として「御燈明料」【みあかしりょう】としてお金を払う必要があります。
「灯明」と「燈明」の違い
ここでは「灯明」と「燈明」の違いを、分かりやすく解説します。
灯明皿の中に油を入れて、そこに綿や麻素材の太くて短い紐入れて火をつけて灯すのが「灯明」です。
仏壇にお供えする物として使われていて、暗闇を明るく照らすところが人間の迷いを拭い去り、煩悩を表に出して消し、その人を正しい道が歩めるように導きます。
安全に固定して使う灯りとして用いるもので、信仰では大事な対象となるのです。
もう一方の「燈明」も暗闇を照らすものとして使われていますが、高い位置で使うため照明のように部屋を明るく照らす意味があります。
「灯明」よりも暗闇をくっきり明るくするところが違う点です。
まとめ
明るい様子を表すために用いられるものですが、「灯」と「燈」にはまた違う明るさを表します。
そこに目を向けて、どう異なるか動画や実際に見てみるのも良いでしょう。