この記事では、「順次」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「順次」という言葉の意味
「したがう」や「理にかなっている」などの意を持つ「順」という語と、「2番目」や「つぎ」などを表す「次」という語を組み合わせた「順次(じゅんじ)」という言葉は、順番にしたがって作業などを進めていくことを表し、目の前のものから順を追って処理していくというニュアンスで使われる文言です。
「順次」という言葉の1つ目の意味は、「順番通りに物事を進める」です。
2つ目は仏教用語で「この世の次の世」を表す「来世(らいせ)」などという意味合いで使われています。
「順次」の類語や言い換え
「順次」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『逐次(ちくじ)』
ビジネスシーンでよく耳にする言葉で、順序にしたがって次から次へと物事を進行していくさまを表し、「一つ一つ物事が行われる」さまや「ある事柄が決まった順番で流れていく」様子などを表す文言になります。
・『だんだん』
漢字では「段々」と表記し、「少しずつ順を追って」や「順番にこなしていく」様子などを示す言葉で、文字どおり段階を経て次から次へと続くさまを示す表現になります。
・『順繰り(じゅんぐり)』
文字どおり順を繰り返していくさまを表す言葉で、「順序を追っていく」さまや「順番に従って進む」様子などを表す文言です。
・『一歩ずつ』
正確かつ慎重に一歩一歩足を少しずつ進めていくさまを表し、転じて「物事をひとつずつ丁寧に処理していく」さまや「ある事柄などについて順序どおりに確実にこなしていく」様子などを示す表現になります。
「順次」の類義語
「順次」の類義語は以下の通りになります。
・『じわじわ』
少しずつゆっくり物事が進んでいく状態を表す言葉で、「だんだんと感情がこみ上げてくる」さまや「ある事柄た事象などが少しずつ増えていく」様子などを指して使われる文言になります。
・『刻一刻(こくいっこく)』
次第に時間が経過していく状態を表し、「時間が少しずつ過ぎていく」さまや「ほとんど残り時間がない」様子などを表す際に用いられる言葉です。
・『矢継ぎ早(やつぎばや)』
元々は「矢を継ぐのが早い」さまを表す言葉でしたが、転じて「同じ物事を続けて早く処理する」さまや「次から次へと素早く順番が繰り返される」様子などを表しています。
・『適宜(てきぎ)』
時間や場所などに適した物事を行うさまを表し、「それぞれがよいと思うようにする」さまや「状況や状態などによく合っている」様子などを表す言葉になります。
まとめ
今回は「順次」という言葉について紹介しました。
「順次」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。