本記事では、「瞳」の言い換え語を解説します。
「瞳」とは?どんな言葉
瞳というのは本来、眼球の瞳孔の部分を指す言葉です。
しかし虹彩の部分を含めて 「瞳」とは本来、眼球の真ん中にある瞳孔(黒目)のみを指します。
ですがこちらの「瞳」は、「まっすくな瞳で見つめる」「瞳を閉じて考える」「君の瞳はとてもキレイ」など、目の全体的な印象や目線などを言い表す際に使われます。
「瞳」の言い換えのお勧め
ここでは「瞳」の言い換えのお勧めを詳しく紹介します。
「黒目」
◆ 使い方やニュアンスの違い
黒目とは目の色がついている虹彩の中の、瞳孔と呼ばれる光を調節する黒い部分を指す言葉です。
しかし一般的に虹彩と瞳孔を含めて黒目と呼ぶ傾向にあります。
瞳は目の表面全体を示すことも可能ですが、黒目は目の表面全体を示す場合には使うことができません。
「瞳孔」
◆ 使い方やニュアンスの違い
瞳孔とは目の虹彩の中の黒い部分のことで、物を見るために光を調節する部位のことです。
黒目と同じ用法で使われますが、瞳孔は虹彩の部分を含みません。
瞳という場合は虹彩と瞳孔を合わせて呼んだり、目の表面全体に使えますが、瞳孔はそのような用法は不可能です。
「目」
◆ 使い方やニュアンスの違い
目とは物を見る働きをする部位のことで、まぶたや目頭までも含む言葉です。
瞳と目は似た用法ができますが、黒目の部分のみを目と呼ぶことはできません。
また目は「○番目」などものごとの順序を示したり、「ひどい目にあった」など出来事を示したり、境目やしるしを示すこともできる言葉です。
「眼」
◆ 使い方やニュアンスの違い
眼とは目の眼球全体について示す言葉です。
しかし眼の表面を眼と言うこともあります。
瞳と同じように目の表面を現す時に使えます。
しかし瞳のように、黒目の部分だけを眼と呼ぶことはできません。
「目玉」
◆ 使い方やニュアンスの違い
目玉とは眼と似た意味を持っている言葉です。
しかし目玉は目の裏面も含む全体を指すために、瞳のように目の表面だけを指して使うことができません。
また目玉の場合には、「大目玉を食らう」など怒られた時にも使われています。
「まなこ」
◆ 使い方やニュアンスの違い
まなことは眼の古語であり、物事の本質を見通す力のことです。
昔の人は眼には呪力(眼力)が存在すると考えていました。
まなこと言えば瞳、眼、黒目などの漢字で表されます。
また目の表面全体や、黒目だけを示すこともできるため、瞳と同じように使える言葉です。
「眸子(ぼうし)」
◆ 使い方やニュアンスの違い
眸子とは目の黒目の部分を示す古語で、ひとみと読まれることもあります。
瞳と同じように使えますが、眸子と言えば昔風な言い回しになります。
まとめ
瞳の言い換えに使える言葉は、誰もが知っているものが幾つも存在していました。
目を現す時には瞳だけでなく、黒目、眼、まなこなど色んな言葉を使い分けてみるのが良さそうです。