「たまたま」と「たまに」は双方とも「たま」という言葉が使われていますが、詳細な意味が異なるため使い分ける必要があります。
この記事では、「たまたま」と「たまに」の違いを分かりやすく説明していきます。
「たまたま」とは?
「たまたま」は副詞表現のひとつで、「偶然そのような状態になった様子」や「思いがけず」「ちょうどその時」といった意味を示す言葉です。
また、「時折」「たまに」という意味で使用されることもあります。
漢字では「偶々」もしくは「偶偶」と表記されることもありますが、本来は「偶」の一文字で「たまたま」と読みます。
「たまに」とは?
「たまに」は物事の頻度を表現する言葉の一種です。
「稀に」や「ときどき」といった意味があり、主に「頻度が多くない」もしくは「とても珍しい」ことを示すために使用されます。
漢字では「偶に」と表記しますが、通常は平仮名で記されます。
「たまたま」と「たまに」の違い
「たまたま」も「たまに」も「時折」「ときどき」といった意味合いを持つ点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「たまたま」は、上記のほかに「偶然」や「意図せずそのような状態になったこと」という意味も含んでおり、この場合は「偶然に」「偶発的に」といった言葉で言い換えることも可能です。
「たまたま」の例文
「たまたま」は「たまたま〜する」「たまたま〜した」のように使用します。
「偶然」を意味するのか、「時折」を意味するのかは文脈によって判断します。
・『旅行先でたまたま小学校の同級生に会った』
・『冬とはいってもたまたま暖かい日がある』
「たまに」の例文
「たまに」は「たまに〜する」や「たまには」のように用いられます。
日常生活でもよく使われるカジュアルな表現です。
・『私はたまに車で遠出します』
・『たまには何もせずゴロゴロして過ごしたい』
まとめ
「たまたま」は「偶然」のほかに「時折」を示す場合があり、「たまに」は「時々」「稀に」を示します。
両者の意味や使用例をチェックして、場面に合わせて使い分けてみましょう。
ぜひ言葉の違いを学ぶ参考にしてください。