この記事では、「ただし」と「もっとも」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ただし」とは?
前に述べた事柄に対して、条件や制限、例外などを追加するときに使われる接続詞です。
前の文と後の文の関係は、対立や反論ではなく、限定だと考えられます。
「ただし」は、前の文の内容を否定するのではなく、その内容についての注意点や条件を付け加えるときに使われます。
「もっとも」とは?
前に述べた事柄を肯定しつつ、その事柄に不足や相反する内容を補うときに使われる接続詞です。
前の文と後の文の関係は、対立や反論ではなく、例外だと考えられます。
「もっとも」は、前の文の内容を肯定するのと同時に、その内容についての不足や相反する点を付け加えるときに使われます。
「ただし」と「もっとも」の違い
「ただし」と「もっとも」の違いを、分かりやすく解説します。
「ただし」と「もっとも」の違いは、前の文の内容に対する後の文の内容にあります。
「ただし」は、前の文の内容に対して、その内容を成立させるための条件や制限を付け加えますが、「もっとも」は、前の文の内容に対して、その内容を一部否定するような例外や相反する点を付け加えます。
また、「ただし」は、前の文の内容を否定するのではなく、その内容を限定するときに使われますが、「もっとも」は、前の文の内容を肯定するのと同時に、その内容を一部否定するときに使われます。
「ただし」の例文
・『この本は面白い。ただし、難しい言葉が多いと感じました』
・『彼はいつも優しい。ただし、その裏には何かあるに違いない』
「もっとも」の例文
・『彼は優秀な学生です。もっとも、勉強以外のことには、一切興味がないようです』
・『彼女は天才だ。もっとも、私はそれ以上だけどね』
まとめ
「ただし」と「もっとも」は、前に述べた事柄に対して補う意味や条件を付け加えるときに使う接続詞ですが、意味や使い方に違いがあります。
「ただし」は、前の事柄に対して制限や例外を示すときに使います。
その一方で、「もっとも」は、前の事柄に対して肯定しつつ、それに反する事柄や不足する事柄を示すときに使います。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。