「判断」と「断定」は類似する意味を持つ言葉ですが、詳細な意味合いが異なるため使い分ける必要があります。
この記事では、「判断」と「断定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「判断」とは?
「判断」は「はんだん」と読む熟語で、「物事の善し悪しや真偽などを論理的または直感的に考え、それらについて自分の考えを決めること」もしくは決めた内容を意味します。
また、「吉凶を識別すること」「占い」という意味で使用されることもあります。
「断定」とは?
「だんてい」と読む「断定」は、「物事に対して明瞭に判断すること」「はっきり判断して決定すること」といった意味がある言葉です。
そのほか、文法における「助動詞」の一種を指し、「だ」や「です」のように「ある内容についてはっきりと言い切る」表現を意味します。
「判断」と「断定」の違い
「判断」も「断定」も「物事を決める」という意味合いを持つ点は似ていますが、次のような違いがあります。
「断定」は「はっきり判断して決定すること」という意味があるように、「判断よりもさらに強い意志を持って決断する」ニュアンスが強い言葉といえます。
なお、「判断」と「断定」はいずれも上記以外の意味を持っていることを留意しておきましょう。
「判断」は「吉凶を見分けること」という意味、「断定」は「助動詞の用法」という意味を併せ持っています。
「判断」の例文
「判断」は「判断する」「〜に関する判断」などのように使用します。
占いの意味で使用する場合は「姓名判断」のように表します。
・『非常時は冷静に判断することが特に重要だ』
・『クレーム対応に関する彼の判断は適切だった』
・『姓名判断を参考にして子どもの名前をつける』
「断定」の例文
「断定」は「断定する」や「断定を下す」のように用いられます。
「判断」よりも強い意志で物事を決める場面で使用します。
・『患者の病気を胃潰瘍と断定する』
・『上層部は、その情報が誤報であるという断定を下した』
まとめ
「判断」は「物事について自分の考えを決めること」を示し、「断定」は「物事についてはっきり判断して決めること」を示します。
双方共に上記以外の意味を持つ点についても覚えておきましょう。
ぜひ熟語の違いを学ぶ参考にしてください。