同じようなニュアンスを含む言葉として「困る」と「当惑」があります。
2つの言葉はどのような違いに基づいて使い分けられているのでしょうか。
この記事では、「困る」と「当惑」の違いを分かりやすく説明していきます。
「困る」とは?
「困る」とは、「ある物事をどのように取り扱っていいのかわからず悩み苦しむこと」を意味する言葉です。
ふさわしい処理方法が分からず判断や対処に悩む精神的な苦しみを表します。
精神的なストレスを表す言葉であり程度に差はあるものの一般的には適切な解決策が見つからず物事をうまく進められない時の苦しさを示す表現です。
ちょうど良い解決策が見つからない様子から転じて「お金や物資がなく生活が立ち行かなくなっている」という意味でも用いられます。
「当惑」とは?
「当惑」とは、「どうしていいのかわからず戸惑うこと」を意味する言葉です。
直面した物事の詳しい事情や理由をうまく理解できずどうしていいのかわからない様子を表します。
突然の戸惑いに対して用いられることが多く、知らなかった問題にいきなり直面したり唐突に現れた人から質問されたりなど物事をうまく理解できていないことに起因する整理できていない精神状態を表す言い方です。
パニック状態に陥り冷静に処理できない様子を強調しています。
「困る」と「当惑」の違い
「困る」と「当惑」の違いを、分かりやすく解説します。
「困る」と「当惑」の違いは「混乱」です。
「困る」は苦しみ悩んでいる精神状態を表すのに対し「当惑」は苦しさや辛さよりも混乱が先に来ている精神状態を表しています。
良い解決方法が見つからず苦しい気持ちになっているのが「困る」で、混乱で解決方法を考える段階にまで至っていないのが「当惑」です。
「困る」の例文
・『どうしていいのか扱いに困る』
・『一方的に頼られては困る』
「当惑」の例文
・『突然の告白に当惑する』
・『当惑するばかりで全く理解できない』
まとめ
「困る」と「当惑」は混乱しているかどうかで区別されます。
似ているようで意味合いはかなり違いがあるのできちんと使い分けましょう。