「影響」と「波及」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「影響」と「波及」の違いとは?言い換え

この記事では、「影響」「波及」の違いを分かりやすく説明していきます。

「影響」とは?

影響とは、物事の力や作用が他のものにまで及ぶことをいいます。

また、その結果を指す場合もあります。

「地震の影響」など物理的なものもありますし、「トラウマの影響」など心理的なものを指したりもします。

他の人に働きかけて考えや行動を変えさせる力のことは影響力と呼んでいます。

「波及」とは?

波及とは、物事の影響が徐々に広がっていくことをいいます。

波が遠くに及ぶように少しずつ広まっていく様子を表しています。

「波及する」とか「波及した」などの使い方をします。

また、波及効果という言葉もあり、徐々に広い範囲に効き目(良い結果)が広がっていくことを表しています。

「影響」と「波及」の違い

影響は物事の力や作用が他のものにまで及ぶことで、それが徐々に広がっていくのが波及になります。

影響が広範囲に及ぶことを波及と呼んでいます。

影響はポジティブな意味で用いられることもありますが、悪いことが広がる等ネガティブな意味で用いられることが多いです。

波及は影響が広がることなのでポジティブな意味でもネガティブな意味でも用いられますが、波及効果という場合にはポジティブな意味で用いられます。

「影響」の例文

・『記録的な猛暑が農作物の生育に影響を及ぼしています』
・『子どもの頃にプロのサッカー選手に会ったことが私の進路に大きく影響しました』
・『大きな不祥事が明らかになったことは、きっと株価にも影響するでしょう』

「波及」の例文

・『オリンピックのボイコットが、他の国に波及するかは分かりません』
・『プレミアム商品券の波及効果を試算してみました』
・『有名タレントが番組で紹介したことが、こんなところにも波及するなんて思いませんでした』

まとめ

影響は物事の力や作用が他のものにまで及ぶことで、それが徐々に広がっていくことを波及と呼んでいます。