この記事では、「思う」と「自覚」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「思う」とは?
頭の中でこのようにしたいとか、こう意見を伝えようと頭の中で考えるのが「思う」【おもう】です。
例えば、「上司に反論したいと思う」なら、どのように伝えればいいか心の中に浮かぶ気持ちを考えます。
ただ頭の中で考えるだけでなく、怒りや苛立ち、嬉しいといった情緒的な感情を込めて伝えるのです。
使い方としては、「私は絶対に違うと思う」と断定はできなくとも過去の経験からそう思うと予想する場面で使われています。
「自覚」とは?
自分はどの程度の力があるかしっかり知ることを「自覚」【じかく】といいます。
「自覚を持つ」というように、己はどの程度の能力があるか把握しておくか、どういった仕事すると失敗を回避できるかが分かるのです。
「自覚」すれば自分はどのように求められている者かが明瞭に分かり、行動や付き合う人や、選ぶ仕事も変わってきます。
元々は仏教用語であり、自らの価値を知り、覚えるという意味があるのです。
「思う」と「自覚」の違い
ここでは「思う」と「自覚」の違いを、分かりやすく解説します。
相手の話を聞いて、情緒的に考えると伝えられるのが「思う」です。
一時的な思考でもあり、その場で会話しているときに思いつくことに焦点を当てています。
ただ、あくまでも頭の中で自分なりに考えたことであるので、はっきり断定して言えることではないと思う場面で扱うわけです。
もう一方の「自覚」は自分の能力はどのくらいか把握します。
「はっきりと自覚する」なら明らかな現実に目を向けて覚えるのです。
「思う」の例文
・『2月は気温が低くなると思うので、寒さ対策を徹底的にする』
・『部長は小豆が好きなので、旅行のお土産は饅頭が喜ぶと思う』
「自覚」の例文
・『複数の作業から自分が1番出来る事は何か自覚する』
・『店長は店員を指導して、まとめる責任を自覚した』
まとめ
頭の中で考えて伝えるか、自分の能力を知るという点に違いがあります。
どのようなところに注目して使えばいいかに目を向けて、使い分けるといいでしょう。