「注意する」と「叱る」はどちらも他者に向けて使う言葉ですが、細かな意味合いが異なります。
この記事では、「注意する」と「叱る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「注意する」とは?
「注意する」は「ちゅういする」と読む言葉で、「物事に気をつけること、気を配ること」や「良くないことが生じないように用心したり警戒したりすること」を意味します。
また、「他者に気をつけるよう忠告すること」などの意味も含まれています。
「叱る」とは?
「しかる」と読む「叱る」は、「他者がおこなった良くない言動などを指摘して咎める行為」「厳しく注意すること」を意味する言葉です。
通常は「親から子ども」または「教師から生徒」「上司から部下」のように、目下にあたる立場の人物に向けておこなわれます。
「注意する」と「叱る」の違い
「注意する」も「叱る」も「他者の言動などを指摘する」という意味合いを持つ点は類似していますが、次のような違いがあります。
「叱る」は「厳しく注意する」「咎める」という意味合いがあるように、「注意する」に比べてややシビアな印象が感じられます。
また、「注意する」の場合は「物事に気をつけたり気を配ったりすること」や「悪い物事が生じないように用心すること」などの意味もありますが、こちらの意味においては他者だけでなく自分に対しても使用します。
「注意する」の例文
「注意する」は「〜に注意する」「〜するよう注意する」などのように用います。
普段の会話を中心に様々な場面で使用されている言葉です。
・『アラフォーになってより一層健康に注意するようになった』
・『事故を起こさないよう運転中は安全に注意する』
・『この場所で喫煙しないよう彼に注意する』
「叱る」の例文
「叱る」は「〜を叱る」「強く叱る」などのように使われます。
子育てや教育、ビジネスの分野などでよく耳にする言葉といえます。
・『門限を大幅に過ぎて帰宅した子どもを叱る』
・『上司が部下を強く叱る声が聞こえた』
まとめ
「注意する」は「物事に気をつけること、気を配ること」「良くないことが起きないように用心すること」「相手に気をつけるよう忠告すること」などを示し、「叱る」は、「相手の良くない言動などを指摘して咎めること」を示します。
両者の意味合いや使用例を理解して、状況に合わせて使い分けてください。
