「減らす」と「削減」は双方とも「減」という漢字が使われていますが、それぞれが持つ意味に違いはあるのでしょうか。
この記事では、「減らす」と「削減」の違いを分かりやすく説明していきます。
「減らす」とは?
「減らす」は「へらす」と読む言葉で、「ものの量や数を今よりも少なくすること」を意味します。
主に、話し手が意図的に何かを少なくする際に使用することが多いとされています。
漢字の「減」には、「少なくする」「減る」「引き算」といった意味が含まれています。
「削減」とは?
「さくげん」と読む「削減」は、「現在あるものを削って少なくすること」「そいで減らすこと」を意味する言葉です。
「削」は「そぐ」「除く」といった意を示し、「減」は「少なくする」「減る」などを表します。
「減らす」と「削減」の違い
「減らす」も「削減」も「現在あるものの数や量などを少なくする」という意味合いを持つ点は共通していますが、「使用される場面」に違いがあるといえるでしょう。
「減らす」は「何かを減らす場面全般」で使われることが多く、日常会話でも気軽に使用されています。
一方、「削減」は少々改まった印象があり、普段の生活よりもビジネスシーンで多く用いられています。
「減らす」の例文
「減らす」は「〜を減らす」「〜に減らす」のように使うのが一般的です。
日常における様々なものの数や量を少なくする際に使用できます。
・『医師から食事の塩分量を減らすよう指導された』
・『ダイエットでは体重を徐々に減らすことが重要です』
「削減」の例文
「削減」は「〜を削減する」や「〜の削減」などのように用います。
また、「経費削減」や「コスト削減」のように他の言葉と組み合わせて使用することもあります。
・『来年度は無駄な予算を削減する必要がある』
・『予期せぬトラブルにより、生産の削減を余儀なくされた』
・『コスト削減を実現するための案を提出した』
まとめ
「減らす」も「削減」も「何かを少なくすること」という意味を含んでいますが、日常会話で気軽に使用できるのは「減らす」の方といえます。
ぜひ参考にして両者の意味や使用例を理解し、TPOに合わせて使い分けてください。