「古い」と「レトロ」は同じような意味を持つと思われがちな言葉ですが、詳細な意味合いが異なるため注意が必要です。
この記事では、「古い」と「レトロ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「古い」とは?
「古い」は「ふるい」と読む言葉で、「昔に起きた出来事である」「過去から現在まで続いていること」「古風もしくは時代遅れであること」といった意味があります。
また、「食物などが新鮮な状態ではない」という意味も含まれています。
「レトロ」とは?
「レトロ」は英語の“retrospective”が由来となったカタカナ語です。
「昔のスタイルや流行などを現在に取り入れること」といった意味があり、日本では「懐古的」や「古いもの、昔のものを好む様子」という意味で使用されています。
「古い」と「レトロ」の違い
「古い」と「レトロ」の違いを分かりやすく解説します。
「古い」については、総じて「新しくないもの」に対して使用されることが多い言葉といえます。
その一方で、「レトロ」は「古き良き時代を感じさせるもの」という意味合いが強く、「古風なもの」「懐かしさを感じさせるもの」であれば新しく作られたものに対しても使用されます。
「古い」の例文
「古い」は「古い〜」や「〜は古い」などのように用います。
日常会話を中心に幅広いシーンで使用されている言葉です。
・『祖母はいつも古い話を持ち出しがちだ』
・『昔から続く古いルールに縛られている』
・『上司の仕事の進め方はもう古い』
・『冷蔵庫に古い調味料が沢山入っている』
「レトロ」の例文
「レトロ」は「レトロな」や「レトロさ」のように使われます。
ファッションや音楽など様々な分野で普及しているフレーズです。
・『昭和を感じさせるレトロなスカートを買った』
・『この建物には独特のレトロさがある』
まとめ
「古い」は「昔に起きた出来事」「過去から現在まで続いていること」「古風もしくは時代遅れであること」「食物などが新鮮な状態ではないこと」を示し、「レトロ」は「懐古的」「古いものを好む様子」を示します。
「古い≠レトロ」であることがポイントです。
ぜひ言葉の違いを理解する参考にしてください。