この記事では、「厳しく」と「シビア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「厳しく」とは?
厳しくとは厳しいの連用形で、厳しいには「厳格で少しの緩みも許さない様子」「いい加減な対処が許されない様子」「程度が著しい様子」「物事の状態が緊迫している様子」といった意味があります。
「厳しく指導する」といった使い方をします。
「シビア」とは?
シビアとは、非常に厳しい様子や過酷な様子のことをいいます。
英語のsevereをそのまま日本語読みした言葉です。
元々はラテン語で、severeには「厳しい」「過酷な」「厳重な」「深刻な」といった意味があります。
シビアはビジネスシーンでもよく用いられる言葉で、条件などが厳しいことや行動を起こすのが難しい場合などに用いられることが多いです。
「シビアな判定」といった使い方をします。
「厳しく」と「シビア」の違い
シビアには非常に厳しいという意味があるので、厳しくと同じ意味で用いられることもあります。
「厳しく判定する」といった場合には、「シビアに判定する」と言い替えることができます。
ただし、厳しくの方が幅広い意味で用いられていて、シビアは条件などが厳しい場合に用いられることが多いです。
「厳しく指導する」ということはあっても、「シビアに指導する」とはいいません。
「厳しく」の例文
・『コーチの指導は厳しくてついていくのが大変だが、確実に上達するでしょう』
・『私の父はマナーに厳しくて、食事の作法も細かく教えられました』
・『事業を継続することが厳しくなってきました』
「シビア」の例文
・『あの審査員はいつもシビアな判定をします』
・『投資を考えているのならもっとシビアな目で判断しなければいけないと思います』
・『今回はシビアに判定されてしまいました』
まとめ
シビアには非常に厳しいという意味があるので、厳しくと同じ意味で用いられることもあります。
厳しくの方が幅広く、シビアは条件などが厳しい場合に用いられることが多いです。