体に対するケアを表す言葉として「治療」と「施術」があります。
どちらも日常生活でよく耳にする言葉ですが、2つの言葉はどんな基準で使い分けられているのでしょうか。
この記事では、「治療」と「施術」の違いを分かりやすく説明していきます。
「治療」とは?
「治療」とは、「医師が患者の病気や怪我を治すこと」を意味する言葉です。
病気や怪我を治すことを目的に薬を塗ったり包帯を撒いたりなど医師が患者に処置を施す行為を指します。
一般的には「怪我や病気を治すこと」という意味で使われており自分で行う傷の手当や回復促進のための湯治なども「治療」と表現しますが、法律的にはは医療の有資格者が行う医療行為のみを指す言葉です。
「施術」とは?
「施術」とは、「体に対し技術的処置を加えること」を意味する言葉です。
体をほぐすマッサージや体の状態を整える整体など、良い影響を与えることを目指し体に対して技術的な処置を施すことを指します。
「施術」には「しじゅつ」と「せじゅつ」の2つの読み方があり「しじゅつ」だと外科手術を施すことを意味しますが、一般的には医療行為ではない技術を施す「せじゅつ」の意味で使われています。
「治療」と「施術」の違い
「治療」と「施術」の違いを、分かりやすく解説します。
「治療」と「施術」の違いは「医療行為かどうか」です。
医師が患者に行う回復目的の医療行為が「治療」で、マッサージなど体に良い影響は期待されるものの医療行為に該当しない処置を「施術」と表現します。
「治療」の例文
・『病院で治療する』
・『入院治療が必要だと説明された』
「施術」の例文
・『マッサージの施術を受けた』
・『施術のおかげで体が軽くなったような気がする』
まとめ
「治療」と「施術」は似ている部分はあるものの、医療行為に該当するかどうかという明確な違いで区別されています。
要点さえ理解すれば難しくないので基準を理解して正しく区別してください。