汁物の種類として「田舎汁」と「けんちん汁」があります。
2つの汁物はどのような違いで区別できるのでしょうか。
この記事では、「田舎汁」と「けんちん汁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「田舎汁」とは?
「田舎汁」とは、「具たくさんの素朴な汁物」のことです。
複数の野菜や肉、大豆製品などの具材をたくさん入れた素朴な味わいの汁物を指します。
味付けは味噌味が主流ですが醤油味や塩味などいろいろな種類があり特に決まりはありません。
大根や人参などのありふれた野菜を使い作られた田舎風の汁物の総称が「田舎汁」なので、地域によって使われる食材も味付けも異なります。
「けんちん汁」とは?
「けんちん汁」とは、「野菜と豆腐を炒めてから煮込んで作る汁物」です。
大根や人参、ごぼうや芋などの野菜と豆腐を一口大に切って油で炒めて醤油味に仕立てた汁物を指します。
寺で食べる精進料理として誕生したことから豆腐を使うのが一般的ですが、現在は豆腐の代わりに豚肉や鶏肉を使うこともあります。
「田舎汁」と「けんちん汁」の違い
「田舎汁」と「けんちん汁」の違いを、分かりやすく解説します。
「田舎汁」と「けんちん汁」の違いは「調理法」です。
どちらも野菜などの具材をたっぷり使った汁物料理ですが「田舎汁」は刻んだ具材を直接煮て作るのに対し「けんちん汁」は具材を油で炒めてから煮込むという違いがあります。
油で炒める「けんちん汁」はコクがあって食べごたえがあり、直接煮る「田舎汁」はあっさりした仕上がりです。
「田舎汁」は味噌や醤油などさまざまな味付けで作りますが「けんちん汁」は基本的に醤油味で作ります。
「田舎汁」の例文
・『田舎汁を食べる』
・『同じ田舎汁でも地域によって味が異なる』
「けんちん汁」の例文
・『寒い日にけんちん汁を食べると体が温まる』
・『参拝客にけんちん汁が無料で振る舞われた』
まとめ
「田舎汁」と「けんちん汁」はよく似た汁物ですが調理方法が違います。
味も異なるので違いを知っておきましょう。