この記事では、「知っている」と「わかる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「知っている」とは?
それまで認識していなかったものを認識したり、知識として身に付けることを意味する言葉です。
「知っている」は、物事全体にわたって支配し認識することが基本の意味として知られます。
また、「知っている」は、現在すでに知っている状態を表すことが可能ですが、知らない状態から知っている状態になるという変化を表すことはできません。
その場合は、「知る」という言葉を使用します。
「わかる」とは?
物事に筋道を立て、分析的に理解することを意味する言葉です。
また、「わかる」は、分からない状態からわかる状態になるという変化を表すことが可能で、現在すでにわかっている状態を表現します。
また、「わかる」は、主体が内在的に持っている識別力や判断力を働かせることによって不明瞭な認知状態が明瞭なものへと変化することを表します。
「知っている」と「わかる」の違い
「知っている」と「わかる」の違いを、分かりやすく解説します。
「知っている」とは、それまで知らなかったことを新たに知ることや、すでに知識として持っていることを表します。
その一方で、「わかる」とは、それまで不明瞭だったことを明らかにすることや、理解することを表します。
つまり、「知っている」と「わかる」の違いは、知識の有無や取得と、認識の変化や理解というニュアンスの違いにあります。
また、「知っている」は現在形と過去形の両方がありますが、「わかる」は現在形しかありません。
否定形も「知らない」と「分からない」では意味が異なります。
「知っている」の例文
・『彼女は何でも知っている』
・『私はこの本の作者がどこに住んでいるか知っている』
「わかる」の例文
・『知るとわかるの間には、途方もない差がある』
・『私には彼女の気持ちがわかる気がします』
まとめ
「知っている」とは、それまで知らなかったことを知識として得ることです。
その一方で、「わかる」とは、それまで不明瞭だったことを明らかに認識することです。
このように、「知っている」は知識の有無を表し、「わかる」は理解の程度を表します。
時系列的には、「知っている」を経験してから「わかる」に移ることが多いと考えられます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。