この記事では、「ざっくり」と「おおむね」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ざっくり」とは?
物事を細かい部分にこだわらずに、大まかに見たり考えたりする様子を意味する言葉です。
語源は、「ざくざく」という擬音語で、物を切ったり砕いたりする音を表しています。
ここから、「ざっくり」という言葉が生まれて、「物事を細かく分けずに大雑把に扱う」という意味になりました。
また、「ざっくり」という言葉は、比較的カジュアルな言い方で、フォーマルな場面ではあまり使用されないと考えられます。
「おおむね」とは?
物事の全体の中で大部分を占める様子や、だいたいの趣旨や内容を意味する言葉です。
語源は、「おおまか」と「むね」という言葉で、「おおまか」は「大体」という意味、「むね」は「趣旨や要点」という意味を示します。
また、「おおむね」という言葉は、比較的フォーマルな言い方で、ビジネスや学術などの場面でよく使われます。
「ざっくり」と「おおむね」の違い
「ざっくり」と「おおむね」の違いを、分かりやすく解説します。
「ざっくり」と「おおむね」は、どちらも「だいたい」「おおよそ」という意味で使用される言葉ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「ざっくり」は、細かいところにこだわらないで、大まかに見るときに使います。
カジュアルな言い方で、ビジネスシーンではあまり使いません。
その一方で、「おおむね」は、「概ね」と同じで、全体の趣旨や大切な部分を掴むときに使います。
フォーマルな言い方で、ビジネスシーンでも使用可能です。
「ざっくり」の例文
・『今月の予定について、ざっくりと共有してくれますか?』
・『漫画はいつもざっくり読むだけだ』
「おおむね」の例文
・『彼の意見はおおむね同意できるが、一部理解できない部分もある』
・『おおむね予定通りに、作業は進んでいます』
まとめ
「ざっくり」と「おおむね」は、似たような意味をもつ言葉ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「ざっくり」は、「おおざっぱに」「細かいことは気にしないで」というニュアンスを意味する言葉で、カジュアルな表現だと言えます。
その一方で、「おおむね」は、「ほとんど」「大部分」というニュアンスを意味する言葉で、ビジネスシーンでは「おおむね」の方が丁寧な印象を与えます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。