この記事では、「だろう」と「でしょう」の違いを分かりやすく説明していきます。
「だろう」とは?
話し手が何かを推測する際に使用する言葉です。
「だろう」という言葉は、話し手が自分の判断や予想を強く主張する際に使用すると考えられます。
相手に同意を求めたり、質問したりする際には、使用しないと言えるでしょう。
「でしょう」とは?
「だろう」と同様に、話し手が何かを推測する際に使用する言葉です。
「でしょう」という言葉は、話し手が自分の判断や予想を控えめに表現する際に使用すると考えられます。
相手に同意を求めたり、丁寧に質問したりするときにも使用すると言えるでしょう。
「だろう」と「でしょう」の違い
「だろう」と「でしょう」の違いを、分かりやすく解説します。
「だろう」と「でしょう」は、話し手が確信のないことを推測するときに使う表現です。
基本的には同じ意味ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
一般的には、「だろう」は普通形で、男性的でカジュアルな言い方です。
その一方で、「でしょう」は丁寧形で、女性的で丁寧な言い方だと言えるでしょう。
また、「だろう」は自分の意見や判断を強く主張するときに使うことがあります。
「でしょう」は相手に同意を求めるときに使うことがあります。
「だろう」の例文
・『彼女の言うことは正しいだろうが、私は自分の意見を曲げるつもりはない』
・『きっと彼は、浮気しているだろう』
「でしょう」の例文
・『いつも懸命に頑張る彼女の努力は、きっと報われることでしょう』
・『この映画はどうでしょうか?』
まとめ
「だろう」と「でしょう」は、両方とも推量や推定を表す助動詞です。
つまり、話し手が何かについて確信がないときに使います。
しかし、両者にはニュアンスや使い方の違いがあります。
一般的に、「だろう」は「であろう」の省略形で、「でしょう」は「でありましょう」の省略形です。
「であろう」は「でありましょう」の普通体で、「でありましょう」は「であろう」の丁寧体です。
したがって、「だろう」は「でしょう」よりもカジュアルで、親しい相手や同じ立場の人に対して使います。
「でしょう」は「だろう」よりも丁寧で、目上の人や敬意を表したい相手に対して使います。