この記事では、「タブー」と「マナー」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「タブー」とは?
やってはいけないと禁じられていることを“taboo”「タブー」といいます。
古代のポリネシアでは“tapu”といって、不浄な人は神聖なものに近づいてはいけないと区別されていました。
このような意味から、禁忌なものは「タブー視」されたのです。
日本ではたとえ家族であっても勝手に乗る行為は「タブーだ」と、道徳がない行為してはいけないといった意味で使われるようになります。
「マナー」とは?
秩序を守るためにも利用客に伝えられ、実行させることを“manner”「マナー」といいます。
乗り物が動いているときは絶対に席を立たない、子供がいる前では煙草を吸わないといったように、具体的に何を守る必要があるか伝えるのです。
使い方としては、「マナーを守る親子」といえば、いかに秩序ある行動ができる素晴らしい家族であるか伝えられます。
反対に、「マナーを守らないので困った」と規則を破る違反行為する迷惑な人たちに困惑するのです。
「タブー」と「マナー」の違い
ここでは「タブー」と「マナー」の違いを、分かりやすく解説します。
人としてやってはいけない行為や、考え方を「タブー」といいます。
イスラム教徒は不浄である豚肉を口にしてはならない、公共の場で女性と肩を組んではいけないといった行為は「タブー」になるのです。
もう一方の「マナー」は、社会人であれば必ず規則を守るという意味で使われています。
中国では出された料理を残す、韓国ではお皿を持つときは両手で持つ行為は一般的な規則になるのです。
「タブー」の例文
・『ユダヤ人は牛乳と肉を机の上に並べるのはタブーだ』
・『新聞に露骨な裸姿の画像を載せるのは社会的にタブーだ』
「マナー」の例文
・『店員のマナー向上を目指すため定期的に講習した』
・『結婚式に喪服を着て来る妹のマナー違反行為に絶句した』
まとめ
3つの文字からなる言葉ではありますが、まったく違う意味があります。
どのような意味があるか学び、うまく使いこなしてみるといいでしょう。
