この記事では、「接する」と「交わる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「接する」とは?
「接する」(せっする)とは、「二本以上の直線あるいは曲線が一点だけで触れている状態」を意味しています。
「接する」の一般的な意味は「触る(さわる)・触れる(ふれる)」になります。
また「接する」には、「半島に接する海岸線」のように「ある程度の長さを共有してつながっている」といった意味合いもあります。
「接する」の別の意味として、「他者を接遇する」や「人・作品などに出あう」も挙げることができます。
「近くにある」の意味で使用されることもあります。
「交わる」とは?
「交わる」(まじわる)とは、「線や面が特定の点を共有している状態」を意味している言葉です。
「二つ以上の集合が同じ要素を持っている状態」を示唆しています。
「交わる」の一般的な意味は、「触れる状態を越えて、二つ以上のものが交差している」になります。
「交わる」には、「友達や異性と付き合う・男女交際や性交渉をする」の意味のニュアンスもあります。
「接する」と「交わる」の違い
「接する」と「交わる」の意味の違いを、分かりやすく解説します。
「接する」と「交わる」の数学的な意味の違いは、「接する」が「直線・曲線が一つの点だけでふれているさま」を意味しているのに対して、「交わる」が「線あるいは面がある点を共有しているさま」を意味していることです。
また「接する」の持つ「軽く触れる」の意味は、「交わる」にはありません。
反対に「交わる」が持っている「男女交際する・性行為をする」といった意味合いは、「接する」にはないという違いがあります。
「接する」は「交わる」が示唆するような「二つのものが貫いて交差する」までの意味がないことも違っている点です。
「接する」の例文
・『それほど親しくもない相手に、体が接するほど近い距離に来られるのは迷惑やセクハラに感じるものです』
・『話題の3D映画に接してみて、今までなかったVRの没入感に驚かされました』
「交わる」の例文
・『大きな道路と複数の小さな道路が交わっているこの交差点では交通事故が多発しています』
・『複数の円が交わる部分の面積を求めるような問題が数学でよく出題されましたが苦手でした』
まとめ
この記事では、「接する」と「交わる」の意味の違いを詳しく解説しましたがいかがでしたか「接する」と「交わる」の意味の違いや例文を調べたいときはチェックしてください。