この記事では、「食い違い」と「ずれ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「食い違い」とは?
相手と認識が異なり、うまくかみ合わないことを「食い違い」【くいちがい】といいます。
例えば、こちらは午後から会議があると聞かされていたのに、相手は明日と認知していたという違いが出てくるのです。
職場では取引先に伝えておいた内容が違う意味で受け入れられていたとき、「食い違う」状況になります。
元々は歯がうまくかみ合わない状態を指す齟齬【そご】からきている言葉であり、物事が一致しない状況を指すのです。
「ずれ」とは?
棚から物がずれてしまう状態を「ずれ」といいます。
例えば、城の基礎である石垣が地震の揺れで左右に「ずれる」と城が傾く場合があるのです。
使い方としては、「ずれが出てしっかりはまらない」と物を組み立てるとき出る支障を意味します。
このように、基準となる位置が横に「ずれる」ことを指すのです。
ここから、お互いに受け止め方に「食い違い」が見られて、困惑する様子が伝わります。
「食い違い」と「ずれ」の違い
ここでは「食い違い」と「ずれ」の違いを、分かりやすく解説します。
うまく相手との話がかみ合わないことを「食い違い」といいます。
2人で一緒に行動していても、話を理解できない相手とは会話にならず、商談もうまくいかなくなってしまうのです。
もう一方の「ずれ」は決められた時期がずれてしまったときの状況を表します。
また、お互いに話が食い違ってうまく話が進められない状況でも使われている言葉です。
「食い違い」の例文
・『2つの企画書に食い違いがあるので見直す』
・『彼らの言い分には食い違いが見られるので呼び出した』
「ずれ」の例文
・『彼女は何度もずれた回答して、司会者を苛立たせた』
・『強風が吹きつけて瓦がずれて、地面に落ちて割れた』
まとめ
お互いにうまく合わない状況を表しますが、どうずれているかに焦点を当てて比較すれば、うまく使い分けができるでしょう。