「機長」と「副操縦士」はどちらも飛行機の操縦に携わる仕事です。
この2つは具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「機長」と「副操縦士」の違いを分かりやすく説明していきます。
「機長」とは?
「機長」とは、「飛行機の操縦責任者」を指す言葉です。
航行中の飛行機において最も強大な権限を持つ最高責任者を指します。
離着陸や航行ルートの選択、非常事態の宣言や乗客対応など飛行機に関するあらゆる判断の最終権限を持つ船舶でいうところの船長に当たる立場です。
基本的にはメインで操縦を担当する操縦士が「機長」として飛行機の運行を担当しますが、軍用機などでは操縦士とは別に責任者として「機長」が置かれる場合もあります。
「副操縦士」とは?
「副操縦士」とは、「飛行機において操縦士を補佐するサポート操縦士」を指す言葉です。
現代の飛行機は1人でも操縦するように設計されていますが作業負担の軽減や万一のバックアップとして2人以上の体制で操縦するのが基本です。
メインで操縦を担当する操縦士をサポートする補佐役を「副操縦士」といいます。
管制塔との通信や車輪の出し入れなど主に飛行機を飛ばす操縦作業以外を担当しますが、一時的に交代したり着陸を担当したりなど操縦を任されることもあります。
「機長」と「副操縦士」の違い
「機長」と「副操縦士」の違いを、分かりやすく解説します。
「機長」と「副操縦士」の違いは「メインかサブか」です。
主に操縦を担当するメインの操縦士が「機長」でサポート担当のサブ操縦士が「副操縦士」と区別されます。
日本では必要な資格も異なり機長になるには「定期運送用操縦士」という資格が必要なのに対し、副操縦士は「事業用操縦士」という資格です。
「機長」の例文
・『機長の判断で引き返すことになった』
・『機長のアナウンスがあるまで動くべきではない』
「副操縦士」の例文
・『副操縦士が計器をチェックしている』
・『機長の休憩中は副操縦士が操縦を担当している』
まとめ
「機長」と「副操縦士」はどちらも飛行機を飛ばす仕事ですが明確な違いで区別されています。
制服に入っているラインの数で見分けられるので覚えておきましょう。