「逆に」と「反りて」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「逆に」と「反りて」の違いとは?言い換え

この記事では、「逆に」「反りて」の違いを分かりやすく説明していきます。

「逆に」とは?

本来の位置・順序・方向・あり方とは違う方のことを意味する言葉です。

例えば、「逆に考えると、彼女の言う事が正論かもしれない」という文では、普通の考え方とは違う方向から物事を見ることを表しています。

また、「逆に効果がなかった」という文では、期待とは違う結果になったことを表しています。

「反りて」とは?

予想や常識に反して起こることを意味する言葉です。

例えば、「反りて彼は怒らなかった」という文では、普通なら怒ると思われる状況で怒らなかったことを表しています。

「逆に」と「反りて」の違い

「逆に」「反りて」の違いを、分かりやすく解説します。

「逆に」「反りて」という言葉は、どちらも予想や常識とは違う状態を表す副詞ですが、意味や使い方には違いがあります。

「逆に」「反りて」の違いは、「逆に」が本来のものに逆らっていることを表し、「反りて」が本来のものがなく、反らないことを表すという点にあります。

このように、「逆に」は比較するものが反対の意味でなくても使えますが、「反りて」は比較するものが反対の意味でないと使えません。

また、「反りて」「逆に」よりも文語的な表現です。

話し言葉ではあまり使われません。

また、「反りて」は否定的な結果や状況を表すことが多いですが、「逆に」は肯定的な結果や状況を表すことも可能だと考えられます。

「逆に」の例文

・『相手の質問に対して、逆に質問するのは禁じ手だ』
・『結果的に、相手の誠意を翻しているので、これは逆に失礼だと思う』

「反りて」の例文

・『彼女は人を鼻で笑うように、反りてそう言った』
・『彼女は美人だが、反りて男性に嫌われている』

まとめ

「逆に」「反りて」は、予想や期待とは反対の状況を表す言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。

「逆に」は、通常の関係とは反対になることや、比較して強調することを表します。

その一方で、「反りて」は、「反って」の古い言い方で、現代ではあまり使われません。

主に文学作品や古典文に見られます。

それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。