「食事」と「料理」はいずれも日常生活でよく目にする言葉ですが、意味に違いはあるのでしょうか。
この記事では、「食事」と「料理」の違いを分かりやすく説明していきます。
「食事」とは?
「食事」は「しょくじ」と読む言葉で、「栄養などを摂取するために習慣としてものを食べること」もしくは上記のような食べ物を意味します。
漢字の「食」には「食べる」「食物」「くいこむ」といった意味があり、「事」には「事柄」「出来事」「つとめ」などの意味が含まれています。
「料理」とは?
「りょうり」と読む「料理」は、「材料に何らかの手を加えて食べ物を作ること」あるいはそのような食べ物を意味する言葉です。
また、「物事を適切に処理すること」という意味で使われることもあります。
「料」は「おしはかる」「何かのために使用するもの」「代金」などを表し、「料」は「物事の筋道」「整える」「おさめる」といった意を示します。
「食事」と「料理」の違い
「食事」も「料理」も「食べ物」に関する意味を含む点は共通していますが、次のような違いがあります。
「食事」は「栄養などを摂取するために習慣的、規則的にものを食べること」を意味し、食べ物を「食べること」に重点が置かれている印象があります。
一方、「料理」は「材料に熱を加えたり加工したりして人間の口に合う食べ物を作ること」を意味し、食べ物を「作ること」「こしらえること」といった意味合いが強い言葉といえます。
また、「料理」の場合は「物事を上手く処理すること」という意味で使用される場合もあります。
「食事」の例文
「食事」が「食事をとる」「食事に招く」などのように用います。
普段の生活で気軽に使える表現です。
・『毎日決まった時間に食事をとる』
・『友人夫婦を食事に招く』
「料理」の例文
「料理」は「料理する」や「〜料理」のように使用します。
食べ物と関係のない場面で使用されることもあります。
・『短時間で手際よく料理する』
・『イタリア料理を食べに出かける』
・『入手した情報をどう料理して発表するかが問題だ』
まとめ
「食事」は「栄養などを摂取するために習慣的、規則的にものを食べること」を示し、「料理」は「材料に何らかの手を加えて食べ物を作ること」「物事を適切に処理すること」を示します。
両者の意味の違いや使用方法を理解して、シーンに応じて使いましょう。