「道路」と「車道」はいずれも「道」という漢字が使われた言葉ですが、意味が異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「道路」と「車道」の違いについて分かりやすく説明していきます。
「道路」とは?
「道路」は「どうろ」と読む言葉で、「人や車などが行き来する道」を意味します。
漢字の「道」には「通路」「物事における道筋」「教え」「方法」といった意味があり、「路」には「人などが通るみち」「筋道」「旅行」「鉄道」などの意味が含まれています。
「車道」とは?
「しゃどう」と読む「車道」は、「道路において、車両の通行のために規定された部分」を意味する言葉です。
「車」は「車輪」「車輪を用いた乗り物や用具」などを表し、「道」は「通路」「道筋」「教え」といった意を示します。
「道路」と「車道」の違い
「道路」も「車道」も「通行するための道」という意味を含む点は共通していますが、次のような違いがあります。
「道路」は「人や車両などが通行するための道」という意味があります。
「道路」を定義している法律には「道路法」「道路交通法」「道路運送法」「道路運送車両法」「高速自動車国道法」「建築基準法」などがありますが、それぞれ規制対象が異なることから各法律における「道路」の定義は必ずしも同じではないとされています。
例えば、「道路法」においては「一般交通に供される道のことで、高速自動車国道、国道、都道府県道、市町村道のことを指す」としていますが、他の法律では道路法上が定める「道路」に加えて「自動車道及び一般交通に供するその他の場所」も含めて「道路」と定義している場合もあります。
一方、「車道」は「道路において車両通行のために定められた部分」を示し、歩行者が通行するための「歩道」などに対して自動車等の「車両」が通行するために規定された区画部分を指します。
「道路法」に基づく「道路構造令」では、「専ら車両通行に供することを目的とする道路部分(自転車道を除く)」と定められています。
まとめ
「道路」は「人や車両などが通行するための道」を示し、「車道」は「道路において、車両通行のために規定された部分」を示します。
両者の違いを理解して、交通に関する言葉の違いを知る参考にしてください。