この記事では、「圧力」と「重力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「圧力」とは?
「圧力」とは物体が他の物体を押す力です。
固体である人が物を押し潰したり、気体の動きである風が物を飛ばしたりもこの「圧力」による影響で起こります。
物体が他の物を押す力ですが、なぜ物を押す力が発生するかには様々な原因があります。
地面に引っ張られる力によって物体がその下にある物に押す力を加えていることもありますし、密閉した容器の中で液体が気体になった結果体積が増えて容量の限界を越えた結果容器を内から外に押す力が発生することもありますが、力が発生した原因を問わずそれらも全部圧力です。
「重力」とは?
「重力」とは星がその質量と自転によって周囲の物を引っ張る力です。
地球のような星はその質量から万有引力の法則で強い力が発生し、また自転していることから遠心力も発生しています。
その二つの力によって地球に引っ張られる力が「重力」です。
固体や液体や気体を問わず地球上にある物体は地球に引っ張られ続けていて、体重はその物質が重力によって地球に引っ張られる力の強さとも言い換えられます。
またこの力は物理的にも様々な影響を与えており、この地球に引っ張る力は物体が下方向へ物体を押す力、つまり圧力を生み出す原因の一つです。
「圧力」と「重力」の違い
「圧力」と「重力」の違いを、分かりやすく解説します。
物体が他の物体を押す力が「圧力」で、星のような大質量で自転する物質から発生する引力と遠心力によってそれ自身へと引っ張る力が「重力」です。
「圧力」は下だけでなく上にも左右にも様々な方向に発生しますが、「重力」は大質量のものがある方向にしかありません。
また地球上で下に向かう「圧力」は、下にある地球に引っ張られる「重力」がその原因となっていることも多いです。
まとめ
「圧力」は物体がなにかを押す力で「重力」は質量と遠心力が合わさったなにかを引っ張る力と、力の方向性からして違うものです。
物体は下にあるものに常に「圧力」を発生させ、それは「重力」と同じように下に向かう力なので同じように思えますが、それは下に向かって発生する「圧力」が「重力」によって発生しているものというのが似ている理由であり、圧力は下以外の方向にも発生することからも別物ということがわかるでしょう。