「敵」と「敵」は双方とも同じ漢字ですが、読み方や詳細な意味合いが異なるため注意が必要です。
この記事では、「敵」と「敵」の違いを分かりやすく説明していきます。
「敵」とは?
「敵」は「てき」と読む言葉で、「競争や戦い、試合などの相手」を意味します。
また、「害を及ぼすもの」「特定のものにとって好ましくないもの」や、「比較対象になるもの」といった意味も含まれています。
「敵」とは?
「かたき」と読む「敵」は、「争いや勝負、競争などの相手」を意味する言葉です。
そのほか、「恨みを持つ相手」や「強い恨みを抱き、滅ぼしたいと思うような相手」といった意味で使われることもあります。
「敵」と「敵」の違い
「敵」も「敵」も「競争などにおいて対抗する相手」という意味合いを持つ点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「てき」と読む「敵」は、「競争や試合、戦いなどの相手」を意味するほか、「害を与えるもの」や「比べる対象になるもの」という意味も持っています。
一方、「かたき」と読む「敵」は「競争や勝負、争いなどの相手」を意味すると共に、「恨みを抱く相手」や「強い恨みを持ち、滅ぼしたいと思うような相手」という意味でも使用されます。
また、「敵(かたき)」は「敵(てき)」に比べるとやや古風な表現です。
「敵」の例文
「敵(てき)」は「敵に回す」や「〜の敵」などのように用いられます。
また、他の言葉と組み合わせて使う場合もあります。
・『彼女を敵に回すと厄介だ』
・『ぜいたく三昧の政治家は庶民の敵である』
・『その動物は外敵から身を守るために巣に籠った』
「敵」の例文
「敵(かたき)」は「〜の敵」や「敵を討つ」のように使用します。
また、相手に憎しみを抱いて敵視することを「目の敵」と表現します。
・『彼は友人だがビジネス上の敵でもある』
・『亡き父の敵を討つ』
・『彼女はAさんをいつも目の敵にしている』
まとめ
「敵(てき)」は「競争や戦い、試合などの相手」「害を及ぼすもの」「比較対象になるもの」を示し、「敵(かたき)」は「争いや勝負、競争などの相手」「恨みを持つ相手」を示します。
読み方によって意味がやや異なることに着目し、状況に合わせて使用してください。