「基幹」と「根幹」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「基幹」と「根幹」の違いとは?言い換え

「基幹」「根幹」にはどのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、「基幹」「根幹」の違いを分かりやすく説明していきます。

「基幹」とは?

「基幹」とは、「物事の全体を支える重要な部分」を指す言葉です。

それがないと全体が成立しない土台となる部分を意味し、一般的には物事の中心や中枢を表す意味で使われています。

全体がどんなに大きくてもそこが機能しなくなれば全体の機能も失われる最重要部分であり、ネットワークの制御部分や乗り物の動力部などが「基幹」に当たります。

機械や装置のように物理的な重要部分を指すだけでなく、考え方や思想など抽象的な物事の重要部分に対しても用いられる表現です。

「根幹」とは?

「根幹」とは、「物事の根本になる最も大切な部分」を指す言葉です。

物事の本質や核となる大本の部分を指しますが、基本的には物理的な意味合いではなく抽象的な意味合いで使われます。

全体を支える仕組みや枠組みの大元が「根幹」に当たります。

「基幹」と「根幹」の違い

「基幹」「根幹」の違いを、分かりやすく解説します。

「基幹」「根幹」の違いは「具体性」です。

「基幹」は具体的な形や大きさがありピンポイントで示せるのに対し「根幹」は具体的な形や大きさを持たない抽象概念なのでその部分のみを取り出して示すことはできません。

ある物事における重要な部分である「基幹」を支える源となっている部分を指す言葉が「根幹」です。

物事の前面で一番大切なところが「基幹」で物事の背景や事情などを調べ深掘りしていくとたどり着く根源的な重要部分が「根幹」である、という説明も成立します。

「基幹」の例文

・『在京キー局はテレビ放送ネットワークの基幹である』
・『堅牢なセキュリティにより侵入者が基幹に近付くのを阻む』

「根幹」の例文

・『価値観を根幹から覆されるような衝撃だった』
・『問題の根幹を解決しないと再発の恐れがある』

まとめ

「基幹」「根幹」はよく似た意味合いで使われがちですが本来の意味合いはまったく異なる別の言葉です。

誤解を招きかねないのできちんと区別してください。