この記事では、「ゴースト」と「ファントム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ゴースト」とは?
英語で“ghost”と書いて「ゴースト」と読み、幽霊という意味で使われています。
血を吐き、顔がただれた恐ろしい容姿の幽霊から親しい人の霊が現れたり、かわいらしい容姿のお化けにも使われている呼び方です。
はっきり見える人もいますが、たいていは見えないお化けを指します。
また、陰気な雰囲気を漂わせているお化けのように見える活気がない街を「ゴーストタウン」といった言い方もするのです。
「ファントム」とは?
幽霊か幻の存在ではありますが、人が感知するものを“phantom”「ファントム」といいます。
その実体は見えないため人々に恐ろしいと思わせるものであり、ここから幻影を指す呼び方にもなるのです。
このような意味から、どこか儚さを感じさせる者を「彼はファントムのようだ」と使う場合もあります。
また、見かけだけで中身はお粗末な人であると伝えたり、そこにいるように見えても、実体は何者かよく分からない人を指すのです。
「ゴースト」と「ファントム」の違い
ここでは「ゴースト」と「ファントム」の違いを、分かりやすく解説します。
幽霊や怨霊を「ゴースト」といいます。
このようなところから「ゴーストのような人」といえば痩せこけて顔色の悪い者を茶化す意味で使うのです。
もう一方の「ファントム」は幻のように見えたり、見かけだけ格好良くても中身が酷いと感じる人を指します。
「ゴースト」は死んだ人の幽霊を指すのに対して、「ファントム」は人間が持つ幻覚や幻視に焦点を当てた幽霊を指し、感知されてその存在を恐れる点が違うところです。
「ゴースト」の例文
・『ゴーストに化けた兄は近所の人を次々と驚かした』
・『友人は10年も活気がないゴーストタウンに住み続ける』
「ファントム」の例文
・『政治家を影で操るのは、ファントムであった』
・『飢えたファントムが街を徘徊して、人々の隙を狙う』
まとめ
幽霊といった点は同じですが、死んだ人の幽霊か、得体の知れない幻であるかで使い方が変ってくると認識しておくといいでしょう。