この記事では、「明らか」と「明白」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「明らか」とは?
明るく鮮明に見えるほど物が照らされていることを「明らか」【あきらか】といいます。
疑いもなく、物事がはっきりしていて頼れると感じるのです。
使い方としては、「真相が明らかになる」と曇りが晴れて事件が解決してすっきりします。
また、「明らかにしたい」と問題が起きたときはなぜそのようなことが起きたか具体的に取り上げるのです。
このように、物事の真相や原因をはっきりさせるとき使われています。
「明白」とは?
原因の真相がはっきりしていることを「明白」【めいはく】といいます。
かすみもなく、物事の内容がすべて分かりきっていて、明快に何がどこでどのようにして起きたか具体的に述べられるのです。
それほど状況をしっかり把握していて、相手の説明に疑うところがないと言えます。
使い方としては、「明白な証拠が掴めた」と、何が根拠となったか分かったと伝えられるのです。
「明らか」と「明白」の違い
ここでは「明らか」と「明白」の違いを、分かりやすく解説します。
いずれも闇がなくなり、内容が手に取るように分かる状態を「明らか」といいます。
「犯人の動機が明らかになった」と何が原因で人を殺したか具体的になり、事件を解決すべく出口が見えたと言えるのです。
もう一方の「明白」は、問題の真相に嘘や偽りがなく、奥底まではっきり見えた状態であるので、相手の言っている事を疑う必要がありません。
「明らか」よりも裁判や職場といった場所で使う機会が多いところに違いがあります。
「明らか」の例文
・『今回の窃盗事件は、明らかに彼の手癖の悪さが出てしまった』
・『彼女が密かにやっていた保全活動が明らかになり、評価された』
「明白」の例文
・『裁判に勝つためには明白な証拠が複数必要だった』
・『対立する部下と上司の意見がかみ合わないのは明白だ』
まとめ
「明」を使っている点は同じですが、使い方に少し違いがあります。
どのような状況で使うかに注目して、場面に応じた使い方をしてみるといいでしょう。