この記事では、「浅井戸ポンプ」と「深井戸ポンプ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「浅井戸ポンプ」とは?
地下水を汲み上げるために用いられるポンプを意味する言葉です。
大気圧を利用して水を下から上に吸い上げる仕組みを持ちます。
配水管の中を真空状態にして、地下から水を上げて蛇口から出るようにします。
ポンプで汲み上げられる深さは地面からおよそ8メートルほどで、第1帯水層に流れる水を無理なく吸い上げます。
「深井戸ポンプ」とは?
深い場所に流れる地下水をしっかり地上まで吸い上げて、蛇口から水が出るようにするポンプを意味する言葉です。
ポンプの原理としては、8m以上の深い場所を流れる地下水に強い圧力をかければ、水が上に上がっていき、地上にある蛇口から出てくる仕組みになります。
また、「深井戸ポンプ」は、地上にモーターや制御部などの一式を設置し、ジェット部分を圧送管と結合させて水を汲み上げる仕組みを採用しています。
「浅井戸ポンプ」と「深井戸ポンプ」の違い
「浅井戸ポンプ」と「深井戸ポンプ」の違いを、分かりやすく解説します。
「浅井戸ポンプ」と「深井戸ポンプ」は、井戸から水をくみ上げるためのポンプを意味する言葉ですが、それぞれ異なる特徴を持ちます。
「浅井戸ポンプ」は、地下水をくみ上げる際に、大気圧を利用して水を下から上に吸い上げる仕組みのことです。
配水管の中を真空状態にして、地下から水を上げて蛇口から出るようにします。
凍結しないように装置が付いていたり、自動で運転が始まる蛇口が付いたものもあります。
その一方で、「深井戸ポンプ」は、より深い場所に流れる地下水をしっかり地上まで吸い上げるためのポンプのことです。
ジェットポンプを使用して水を押し上げて汲む仕組みを持っています。
ジェットには吸込管と圧力管と呼ばれる2本の管があり、圧力管でポンプから井戸へ水を送り、その後ジェットノズルから吸込管へ送り込みます。
ジェットノズルからの水と井戸水に圧力がかかり揚水作用が起こり、水を汲み上げられます。
このように、「浅井戸ポンプ」は、およそ8メートルの場所に流れる地下水を汲み上げ可能で、「深井戸ポンプ」は、それ以上の深さにある水を汲み上げるために使用されます。
まとめ
「浅井戸ポンプ」と「深井戸ポンプ」は、どちらもポンプを意味する言葉ですが、それぞれ異なる特徴を持ちます。
どちらのポンプも、井戸の深さや用途に合わせて選ぶ必要があると言えるでしょう。