「白鮭」と「紅鮭」はいずれも「鮭」という漢字が使われた言葉ですが、意味が異なるため混同しないよう注意が必要です。
この記事では、「白鮭」と「紅鮭」の違いを分かりやすく説明していきます。
「白鮭」とは?
「しろざけ」と読む「白鮭」は、「魚のサケの別称」を意味する言葉です。
「サケ」は「サケ目サケ科に分類される海水魚」のことで、北太平洋を回遊し産卵のために河川に上る習性があります。
食用魚としても有名で、身だけでなくその卵もイクラや筋子として食されます。
「紅鮭」とは?
「紅鮭」は「べにざけ」と読む言葉で、「サケ目サケ科に属する海水魚の一種」を意味します。
サケの種類の中で最も身の色が赤いことが名称の由来になり、カタカナで「ベニザケ」と記されることもあります。
食用魚としても広く利用されている魚です。
「白鮭」と「紅鮭」の違い
「白鮭」も「紅鮭」も「海水魚のサケ」という意味を含む点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「白鮭」は「サケの別称」を意味し、日本で「サケ」というと「白鮭」を指すことが一般的とされています。
「白鮭」は漁獲する時期や成熟状態によって呼び名が変わるのが特徴的で、秋に産卵のため川に戻ってくる際に獲れたものを「秋鮭」、旬の秋よりも早い時期に漁獲されたものを「時鮭(時知らず)」、生後2〜3年頃の若い段階で獲れたものを「鮭児」、川に戻る直前に漁獲されたものを「目近」と呼びます。
名前だけでなく、それぞれの脂のりにも違いがあります。
一方、「紅鮭」は「サケの種類の中で最も肉の赤みが濃いもの」を意味します。
日本での漁獲量は少なく、アラスカやカナダ、ロシアなどが主な産地になります。
身が引き締まっていて味わいが濃いのが特徴で、燻製や缶詰、冷凍食品などに多く使用されています。
まとめ
「白鮭」は「海水魚であるサケの別称」を示し、「紅鮭」は「サケの中でも特に肉の赤みが濃いもの」を示します。
「白鮭」の場合、漁獲時期などによって呼称が変わることも覚えておきましょう。
ぜひ身近な食物についての言葉を知る参考にしてください。